27日、韓国メディアによると、首のヘルニアを治療するために軍の病院を訪れた韓国陸軍の兵長が誤って消毒用のエタノールを注射された事件をめぐり、韓国軍が被害者の除隊を強制的に遅らせた上、被害者の家族に口止めをしていたことが分かった。写真は韓国軍。

写真拡大

2017年1月27日、韓国・チャンネルAによると、首のヘルニアを治療するために軍の病院を訪れた韓国陸軍の兵長が誤って消毒用のエタノールを注射され、左腕にまひ症状が残った事件をめぐり、韓国軍が被害者の除隊を強制的に遅らせた上、被害者の家族に口止めをしていたことが分かった。

昨年6月、除隊を1カ月後に控えていた陸軍のキム兵長は首のヘルニアを治療するために訪れた軍の病院で、誤って消毒用のエタノールを注射された。この医療事故によりキム兵長は今も左腕にまひ症状が残り、眼球陥没などの後遺症にも悩まされている。

軍の不注意による医療事故だったことは明らかだが、被害者への軍の対応は“常識外れ”なものだった。軍は左腕がまひしたキム兵長に除隊命令無効措置を下し、キム兵長の家族には「メディアに話さないように」と口止めをしたという。キム兵長の母親は「メディアだけには話さないでほしい。メディアに話したら多くの人が処罰を受けると言われた」と明らかにした。当初は昨年8月に除隊する予定だったキム兵長は結局、今月26日になってようやく除隊することができた。また、医療事故に対する軍からの謝罪はいまだにないという。

キム兵長の除隊を延期したことについて、軍当局は「治療のため」と釈明したが、韓国内では「ずさんな医療体系と事実を隠ぺいするためだった」と指摘する声が広がっている。

この報道に、韓国のネットユーザーは「絶対に軍の病院を利用してはならない。休暇がつぶれてしまうとしても民間の病院に行くべき」「やっぱり韓国軍。期待を裏切らない」「これが韓国の軍隊の本性。本当に恐ろしい場所だ」「国民に国防の義務を強要するが、それに伴う責任は回避。だから若者が軍隊を嫌うんだ」「入隊の時は自分の息子のようにかわいがって歓迎するが、けがした途端に他人の息子になる」など、軍に対する批判の声が多く寄せられた。その他、「朴大統領はこういう問題に関心がない。自分の美容のことしか考えていないから」「朴大統領が就任してから改善したことは1つもない。悪化したことなら数え切れないほどあるが…」など、弾劾訴追で職務停止中の朴大統領に対する不満の声もみられた。(翻訳・編集/堂本)