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レッドハットは1月27日、昨年6月に買収したAPI管理技術の主要プロバイダーである3scaleの製品戦略を含め、国内におけるのAPIの事業戦略に関する説明会を開催した。

レッドハット プロダクト・ソリューション本部 本部長の岡下浩明氏は、「社長による事業戦略説明会において、デジタルトランスフォーメーションの推進に向け、ソリューションを展開していくと説明したが、そのためのソリューションが1つ足りなかった。それがAPI。デジタルトランスフォーメーションを進めるプロセスにおいて、新たなアイディアを早期に実現する際に新たなプラットフォームが必要になるが、そこでAPIが従来型システムと次世代型システムの架け橋となる」と述べた。

さらに、APIによる経済圏を構築するにあたり、API管理は「ビジネスのコアサービスをAPI化」「APIを安全に公開し、柔軟に制御」「APIの利用状況を計測・課金」という重要な役割を果たすという。この役割を果たす製品が3scaleというわけだ。

岡下氏は、同社のAPI戦略について、「市場」「ソリューション」「差別化」「パートナー」という4つの軸を基に説明した。

市場については、金融/Fintech、製造・サービス、通信・コマース、エンタープライズ・ソーシャルをターゲットとし、これらのうち、特にFintechとIoTの案件が進んでいるという。ソリューションについては、「DevOpsからAPIプラットフォームを利用してもらう」「コンテナによる自動運用を実現する」とした。差別化については、「Red Hat OpenShift」「Red Hat JBoss Middleware」「Ansible Tower」「Red Hat Enterprise Linux」と、関連製品がそろっているのが強みだという。

3scaleの概要や開発ロードマップについては、元3scaleのCEOで、現在はRed Hatでシニアディレクター&ヘッド APIインフラストラクチャを務めるスティーブン・ウィルモット氏が説明した。

ウィルモット氏は、「Red Hat 3scale API Management Platform」の特徴として「制御性」「柔軟性」「可視性」を挙げたうえで、「API管理においてはセキュリティが特に重要であり、柔軟性の高さが他社とは明らかに異なる点。競合はプロプライエタリなゲートウェイが中心のアーキテチャを採用している。これに対し、われわれは、ゲートウェイとコントロールから成るモジュール型のアーキテクチャを採用している。ゲートウェイはいくつでも拡張でき、コントロール機能はAWS上に構築している」と述べた。

Red Hat 3scale API Management Platformは、「Red Hat SSO」「FUSE」「Red Hat OpenShift」など、既にレッドハット製品との統合が進んでいるという。

「Red Hat 3scale API Management Platform」は同日より、国内で正式に販売開始された。提供形態は、API Gatewayがオンプレミス、API Management Serverがマネージド・クラウドのハイブリッド版で、今年の第2四半期にフルオンプレミス版がリリースされる予定。価格は、最小構成(5API、1日当たり100万コール)で年間468万円から(税別)。