By Seth Anderson

2017年1月27日、アメリカのトランプ大統領がイスラム過激派の入国防止を目的に入国審査の厳格化を命じる大統領令に署名しました。これにより、アメリカ国内外の空港で入国が認められない人々が多数現れ混乱が起きているのですが、そんな入国を認められなかった人たちや大統領令により身動きがとれなくなってしまった人たちに向けて、空部屋シェアサイトのAirbnbが無料で住居を提供すると発表しました。

Airbnb offers free housing to people stranded by immigration order | TechCrunch

https://techcrunch.com/2017/01/29/airbnb-free-housing-immigration-ban/



Airbnb offers free housing to those affected by Muslim travel ban

http://mashable.com/2017/01/28/airbnb-free-housing-muslim-ban/

1月27日にトランプ大統領が出した大統領令により、アメリカからテロ支援国家指定を受けている国や、政情の不安定な国からの入国が90日間停止されることになりました。入国を停止されたのはイラク・シリア・イラン・スーダン・リビア・ソマリア・イエメンの7カ国で、さらに、アメリカは難民の受け入れも120日間停止することとなります。これらの7カ国ではイスラム教徒が多数を占めており、イスラム過激派の入国を防止するために大統領令が出されたものと考えられます。

大統領令が出された後、1月29日までの3日間でアメリカへの入国が認められず搭乗拒否されたり拘束されたりした人数は約280人にものぼっているとのこと。なお、大統領令が出た後、ニューヨークの連邦地裁判事は有効なビザを持つ人の送還は認めないとして、身柄を拘束された人々の中でもビザ所有者のアメリカ滞在を一時的に認める判断を下しました。

トランプ大統領:大統領令で米大混乱、280人入国拒否 - 毎日新聞



混乱が生じる中で、トランプ大統領の難民受け入れを停止する措置に対して反対を唱えるAirbnbのブライアン・チェスキーCEOは大統領令によりアメリカ国内の空港で搭乗拒否にあった難民や学生、さらにはグリーンカード所有者たちに向けて無料で住居を提供することを発表しました。

チェスキーCEOは自身の公式Twitterアカウント上で「Airbnbは難民やアメリカでの滞在を許されていない人々に向けて無料で住居を提供します。詳細な情報はしばらく待ってもらう必要があるのですが、緊急で住居が必要な場合は私に連絡してください」と述べています。同ツイートがつぶやかれたのは現地時間の1月28日ですが、約24時間が経過した記事作成時点で既に「10万リツイート・17万いいね」されるほど拡散されており、その反響の大きさがわかります。



なお、海外ニュースメディアのTechCrunchがAirbnbのスポークスマンにコメントを求めたところ、既存の緊急災害支援プログラムを応用して難民支援を行う予定であることが明かされています。Airbnbの緊急災害支援プログラムは災害発生時に被災者に無料で部屋を貸し出すホストを募るものであり、ホストが確保できない場合に備えて、Airbnbは追加の情報を近日中に公表することを約束しています。