“ピピ”ことヤオ・アイニン

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 来月4日に公開される映画『恋愛奇譚集』で、台湾出身の26歳“ピピ”ことヤオ・アイニンが日本映画初主演を務めた。彼女は2014年に発売された写真家・川島小鳥の写真集「明星」で被写体を務めたことがきっかけで世に出ると、同年に公開された台湾映画『共犯』で女優デビュー。2015年からは日本でもモデルとして活躍中で、ピピとは子供の頃からのあだ名だとか。そんなピピは昨年、女優・有村架純のSNSに登場したことでも話題に。有村からのアタックで友達になったというが、二人の出会いとは?

 実は、ミステリアスな青春映画『共犯』で、物語の鍵を握る少女シャーを演じたピピに一目惚れした有村が、仕事で来日した彼女のもとを訪問して初対面したという。すぐに仲良くなった有村のことを、ピピは「とても優しい人」とうれしそうに語ると、「細かいディテールを丁寧に演じている」と女優としての技量に尊敬の念も示す。

 しかし、ピピの演技力も一見に値する。『恋愛奇譚集』はこちらも『共犯』で彼女に目をつけた倉本雷大監督の抜てきによるものだそう。震災後の福島を舞台に、ピピ演じる台湾からの留学生ユーウェンとゴーストの女の子、それぞれの恋の行方を複雑な人間模様の中で描いた不思議なラブストーリーだ。

 夢だった日本での映画撮影にピピは喜んで参加。セリフは中国語と片言の日本語のため大きな苦労はなく、冒頭で「恋愛している人はみんなバカに見える」と話すユーウェンに対しても、「わたしも若いときはそう思っていた」と共感したことを吐露。そして、誰もが持つ悩みや苦しみにもフォーカスした本作から「他人とコミュニケーションをとって、今この瞬間を大事にしようという気持ちを感じてほしい」と訴えた。

 今後について尋ねると、「まずは良い役者として認められたい」と新人らしい初々しさをのぞかせつつ、「学生や少しおバカな役が多かったので、社会人や悪役もやりたい」と意欲を見せる。さらに「NARUTOやセーラームーンとか、大好きな日本漫画が原作の実写映画もやってみたい」と目を輝かせると、大ファンだという樹木希林や有村との共演にも期待を寄せた。26歳とは思えないあどけない笑顔と内に秘めた情熱で人々を魅了するピピ。その魅力が日本中に浸透する日はそう遠くない。(取材/錦怜那)

映画『恋愛奇譚集』は2月4日より新宿シネマカリテ、フォーラム福島ほか全国順次公開