トランプ氏が米国大統領に就任した。トランプ大統領の保護主義の色彩が強い政策は日本だけでなく、中国にも大きな影響を与えるだろう。中国メディアの中国経済導報は25日、日本経済やドイツ経済はレーガン元大統領に「劇薬」を飲ませられたと伝え、トランプ大統領も中国に対して日独と同じような「劇薬」を飲ませようとしていると主張する一方、「中国はその薬を絶対に飲まない」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 トランプ氏が米国大統領に就任した。トランプ大統領の保護主義の色彩が強い政策は日本だけでなく、中国にも大きな影響を与えるだろう。中国メディアの中国経済導報は25日、日本経済やドイツ経済はレーガン元大統領に「劇薬」を飲ませられたと伝え、トランプ大統領も中国に対して日独と同じような「劇薬」を飲ませようとしていると主張する一方、「中国はその薬を絶対に飲まない」と論じた。

 記事は、1985年の「プラザ合意」こそ、レーガン大統領が当時の日本やドイツに飲ませた「劇薬」であるとし、特に対日貿易赤字を解決するための措置だったと指摘。バブルに対する強い警戒心のあったドイツには深刻な問題は発生しなかったが、日本にはバブルが生じ、そしてバブルは崩壊、日本は「失われた20年」を迎えるに至ったと指摘した。

 続けて、米ドルが上昇すれば、相対的に他国の通貨は下落することを意味し、人民元の下落は中国の輸出競争力の強化につながると指摘。そうなった場合、トランプ大統領は1980年代の方法を参考にし、多国間合意によってドル安に誘導するかもしれないと説明した。

 一方で記事は、トランプ大統領にとって現在の中国は1985年当時の日本と同じくらい「劇薬」を飲ませたい国であるはずだと主張。中国は日本のように進んで「劇薬」を飲むことはしないと説明する一方、中国にとっては対米輸出に10%の関税がかけられただけでも大きな影響がでるはずだと指摘し、米中の貿易に生じている摩擦やリスクをしっかりコントロールすることが非常に重要であると論じた。

 政府が自国の利益を考えるのは当然であり、またもしそうしないなら政府の存在意義もなくなる。トランプ大統領の政策は保護主義であると同時に過激な点もあり、米中の摩擦は今後激化することが予想される。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)