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運転中のスマートフォン操作、とくにメールなどのメッセージ送信が事故につながる例は後を絶ちません。事故の直前に送信されたメッセージの内容を分析した、興味深い調査結果が公開されました。

アメリカのドライバー2,060人に調査

運転中にメール送信などのスマートフォン操作を行うことは、危険なのはもちろん法律違反です。アメリカの自動車保険会社団体のAutoInsurance Centerが、運転中にメッセージ送信する習慣のある2,060人のドライバーを対象に調査を実施、さらに事故の直前に書かれていたメッセージを分析し、公表しました。
 
運転中にメッセージを書く理由は、「すぐに返信しないといけないと思った(特別な人/家族/友人)」が25.89%でトップでした。以下、「計画を立てていた」18.91%、「メッセージの返事に時間をあけたくなかった」17.07%などと続きます。
 

約束に遅れて焦りながら運転しながらスマホでメッセージ

運転中に書くことの多いフレーズは「遅れています」「少し遅れます」「住所を教えて」などが上位となっています。約束に遅れ、焦って運転中にメッセージを送る、という非常に危険な精神状態が浮かび上がります。
 

実はそれほど重要じゃなかった

運転中に送っているメッセージの重要性については、「非常に重要」はわずか1.54%で、「とても重要」も6.39%、「いくらか重要」が38.81%で、ここまでを合計しても半分にも達しません。一方、「あまり重要ではない」が35.51%、「重要ではない」が17.75%と、重要とは思えない用件なのに、事故の危険を冒して運転中にメッセージを送っていることが分かります。
 

 
世代別にメッセージの送信相手を分析すると、ミレニアル世代(1980半ば〜2000年頃生まれ)、ジェネレーションX(1960年代前半〜1970年代生まれ)、ベビーブーマー世代(1946年〜1964年頃生まれ)の3世代とも、「家族」が最多で、ミレニアル世代では「親しい友人」が40.11%と、上の世代に比べて高くなっています。
 

飲酒運転で重大事故を起こしたドライバー、危険性を認識

さらに、重大事故の直前に送信されたメッセージを分析すると「酔って運転している」が最多で、「私は死ぬだろう」「愛してる」がそれに続きました。
 
アメリカでは、交通事故死の3分の1は飲酒運転によって引き起こされており、この分析結果から、事故を起こしたドライバーが飲酒運転の危険性を十分に認識していることが分かります。
 

家族や友人は素早い返信など望んでいない!

公開された調査結果から、家族や友人といった親しい相手に、それほど重要でもないメッセージを運転中に送っているドライバー像が浮かび上がります。
 
AutoInsurance Centerは、「家族や友人は、あなたがすぐ返信することを強いるつもりはない」と、焦ってメッセージを返信しなくてもいいという気持ちの余裕が重要だ、と説いています。
 
言うまでもないことですが、運転中のスマートフォン操作、特に画面を注視する時間が長くなるメッセージの送信は、自分や同乗者だけでなく、周囲の車や歩行者の命を奪ってしまう可能性もある危険行為です。
 
日本では、運転中にスマートフォンを操作するだけで反則金と減点が科せられます。アメリカのカリフォルニア州では、運転中スマートフォンに気を取られるのを防ぐため、スマートフォンを固定していないと罰金が科せられるようになりました。

 
 
Source:AutoInsurance Center via DigitalTrends
Photo:Pixabay
(hato)