(写真提供=SPORTS KOREA)WBC第2回大会で対戦した日韓代表

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日本の第4回WBC出場メンバー27人が決定した。

大リーガーの投手を招集することができず、13人の投手陣はすべて国内球団所属となったようだ。ヤフーの意識調査「WBC日本代表、どこまで勝ち進むと思う?」を見ると、準決勝で敗退が43.6%で最も高い(1月26日現在)。

侍ジャパンについて「過去最低」と報じる専門家やメディアもあり、苦戦も予想されている。

とはいえ、第1回大会、第2回大会と連覇した実績は大きく、WBCで何かと因縁が深い韓国は日本代表に注目している。

強調される日韓の“共通点”

韓国メディアはWBC日本をどう報じているか見ていこう。

日本代表メンバー決定のニュースを受けて、何よりも日韓の共通点を指摘する韓国メディアが多い。

例えば、「“田中(将大)も不参加”日本代表、WBCを前に韓国と同じ悩み」(『ニュース1』)という記事だ。

「WBC優勝を目標に掲げた日本代表がベストな戦力を揃えられず、悩んでいる。キム・インシク監督が指揮する韓国がキム・ヒョンス、チュ・シンスなどの落馬で頭を悩ませているのと似たような状況だ」

韓国との共通点を挙げたのは、「韓国-日本のWBC代表“強制再建”、その内実は?」と見出しを打った『スポーツQ』も同じ。

「韓国は野手、日本は投手が国内球団所属選手だけでラインナップされた。チーム全体で見ても韓国と日本は、それぞれメジャーリーガー1人で大会に臨むことになりそうだ」としながら、日本も韓国も「国際大会の経験が少ない選手たちで埋めるしかない。いわば強制的に(チームを)再建するしかなかった」と分析した。

たしかに韓国もメジャーリーガーは、何かと賛否両論があるオ・スンファン、ただ一人だ。

『イルガン・スポーツ』の「ダルビッシュ、WBCに不参加“最終確認”…日本も泣きべそ」という記事でも、「日本代表もメジャーリーガーの招集に苦しんでいる」としながら、「予想された結果だ。チュ・シンスも同じく不参加を伝えた」と日韓の共通点を報じている。

ダルビッシュは韓国でも人気の高い選手だけに、「日本投手ダルビッシュ、WBC不参加最終決定」(『スポーツ朝鮮』)、「日本の“エース”ダルビッシュ、WBC不参加宣言」(『SBS』)などと、ことさら記事にする韓国メディアが多かった印象だ。

田中将大、ダルビッシュ、そしてイチローも不在

田中将大やダルビッシュ有のように、今回出場する選手よりも出場しない日本人選手のことが報じられているような気もする。

韓国でも圧倒的な知名度を誇るイチローの動向も、「日本、24日WBC最終メンバー発表…イチローは合流するか」(『OSEN』)などと報じられていた。

韓国にとってイチローは、複雑な心境で見つめている選手だ。第2回大会の決勝でイム・チャンヨンから放った決勝タイムリーは、今でも韓国の野球ファンたちの間で“WBCの悪夢”と呼ばれている。

イチローが日米3000本安打を達成したときは、ニュースキャスターが「韓国とは何かと悪縁多いイチローですが、それでも今日だけは拍手を送りましょう」と報じたほどだった。

田中将大、ダルビッシュ有、そしてイチローと韓国でも著名な選手がいないとなると、俄然注目が集まるのは、二刀流の大谷翔平だ。

韓国メディアの関心も高く、今回のメンバー発表後も「ダルビッシュもWBC不参加、大谷が背負った日本野球の運命」(『スポーツQ』)と報じられていた。「WBC海外組の代案? 日本は大谷がいて、韓国はいない」(『スポーツ韓国』)という記事もあった。

大谷翔平は「マンチッナム」!?

そもそも大谷の昨シーズンの活躍は韓国でも知られるところ。

韓国のマスコミが大谷を記事にするときは、「怪物」「マンチッナム」といった修飾語で報じられることが多い。
(参考記事:「怪物」「マンチッナム」…韓国メディアは大谷翔平をどう報じているのか

WBCの1次ラウンドを順調に勝ち進めば、2次ラウンドで早くも対戦することになる日本と韓国。ともにベストメンバーとは言えないかもしれないが、これまでの“WBC日韓激闘史”を思い返せば、熱戦は必至だろう。

それだけに韓国メディアの日本ウォッチングは今後も続くだろうが、韓国代表は第3回大会で1次ラウンド敗退の屈辱を味わっているだけに、まずは1次ラウンド突破を確実に決めてもらいたいところだ。

(文=慎 武宏)