小林と2トップを組んだ家長。大学生相手とはいえ、45分間で4ゴールを奪う攻撃陣の破壊力は、今季も各チームの脅威となりそうだ。写真:江藤高志

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 宮崎県の綾町で行なわれてきた川崎フロンターレの1次合宿が1月28日で終了。合宿の総仕上げとして、宮崎産業経営大との練習試合が行なわれた。試合の形式は45分×3本。4-0、2-1、2-1というスコアだった。
 
 体力的にはかなりきついコンディションでの練習試合のはずだが、1本目は序盤から川崎が宮崎産経大を押し込む展開となった。1本目のスタメンはGK新井章太、4バックは左から車屋紳太郎、谷口彰悟、新潟から新加入の舞行龍ジェームズ、エウシーニョ。ボランチはエドゥアルド・ネットと大島僚太のコンビで、左MFに三好康児、右MFにG大阪から加入の阿部浩之。小林悠と大宮から加入した家長昭博という2トップで臨んだ。
 
 試合は4分の三好のゴールでスタート。その後、15分に小林が家長からのパスを蹴り込んで2-0とすると、小林はさらに2点を追加してハットトリックを達成する活躍を見せた。
 
 1本目の試合内容については質の高さを感じるものがあったが、その点について鬼木達監督に聞いたところ「同じ目(同じ感覚というようなニュアンス)になってくると早いなと思いました」と述べて手応えを見せていた。
 
 ただし選手が入れ替わる2本目、3本目は攻撃面での物足りなさが見えていた。そういう意味でチーム全体のクオリティを上げる必要性があるように思えたが、この点について鬼木監督は「ひとり、ふたりがズレたり逃げたりすると、やはりチームとして難しくなる」と述べ、チームとしての問題というよりは選手個々のレベルアップの必要性を口にしていた。
 
 なお、3得点の活躍を見せた小林に、キャプテンとして迎えた初合宿を振り返ってもらったところ、やること自体は今までと変わることはないとしつつも「憲剛さんとか嘉人さんに頼っていた部分というのを、もっと自分が引っ張らないとな、というのはより明確になりました」と話し、責任感について言及していた。
 
 ちなみに、その小林が中心となっていた攻撃の完成度の高さについては「相手が大学生だったというのはあります」と述べつつも「すごく流動性がありましたし、相手が捕まえづらいんじゃないかなという攻撃を何度も見せられたので。2次キャンプが楽しみですね」と笑顔を見せていた。Jチームを相手にした練習試合が予定されている沖縄合宿が楽しみである。
 
 最後になるが、今合宿で新たな怪我人が皆無だったのは大きな収穫だ。これについては、フィジカルコーチの篠田洋介氏を迎え入れた効果もあるのだろうと思われる。いずれにしても、狙い通りのことができたいい1次合宿だったと言える。
 
取材・文:江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)