在野研究とは何か?

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何かの研究を志す場合、一般的にイメージされるものといえば大学院で学び、大学教授を目指す方法があるでしょう。さらに大学以外にも、公共機関や、あるいは一般企業などでも研究職といわれるものがあります。ですが、まったく独自に研究を続けていく手段もあります。それを在野研究と呼び、先達たちのモデルケースを紹介した著作が、荒木優太による『これからのエリック・ホッファーのために:在野研究者の生と心得』(東京書籍)です。

著者自身も剤や研究者

著者は明治期の文学者である有島武郎研究を専門とします。もともと大学院で学んでいましたが、自ら在野研究者を名乗りインターネットで積極的な情報発信を行っています。さらに、「反偶然の共生空間:愛と正義のジョン・ロールズ」によって第59回群像新人評論賞優秀賞を受賞したキャリアもありますが、本書は、この賞を受賞する前からインターネットで連載されていたものを書籍化したものです。

ニッチを探せ

本書で著者は在野研究は、誰もやっていないユニークな研究を選ぶと良いと記しています。そうした研究ならば多少雑駁であっても新規性が評価されるのです。もちろん、組織の中で潰されたり、過剰な成果を求められることもありませんからマイペースな研究も可能です。金にはならないかもしれませんが、自分なりの在野研究テーマを見つけてみるのも面白いかもしれません。