「バーミキュラ ライスポット」(愛知ドビー)

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 進化の一途をたどる炊飯用の調理器具。今年の要チェックは、直火を使わずに手軽に美味しいご飯が楽しめる一品だ。

 近年、お米の消費は下降気味とはいえ、やはり白いご飯は日本の主食。おいしく味わいたいと考える人は少なくない。そこでお米の銘柄とともにこだわるのが炊飯に使う調理器具だ。土鍋など話題の商品も多い中で、さまざまな工夫を施した商品が注目を集めている。

 一見すると従来からある電気炊飯器のようだが、中身は最新テクノロジーの集合体。そんな2つの新作がある。

 ひとつは鋳物ホーロー鍋と熱源となるヒーターの組み合わせだ。愛知ドビー(本社:愛知県名古屋市)の「バーミキュラ ライスポット」は、本体とフタの気密性の高さで無水料理を可能にした同社人気の鍋であるバーミキュラを炊飯用にデザインを刷新。この鍋を直火炊きのように熱が鍋を包み込むように設計されたポットヒーターで炊き上げる。操作もシンプルで、研いだ米と適量の水を入れた鍋を、ポットヒーターにセット。後は炊きあがり時間を設定し、炊飯ボタンを押すだけ。火加減もセンサーが管理してくれるので安心だ。価格は7万9,800円(税別、白米で1〜5合炊き)となっている。

 もうひとつの製品は「BALMUDA The Gohan(バルミューダ・ザ・ゴハン)」。2つの薄い金属製の釜を使い、外釜には水を注ぎ、内釜には研いだお米と適量の水を入れる。手掛けたのは、デザイン性の高い家電製品を次々と発表しているバルミューダ(本社:東京都武蔵野市)。この炊飯器は、外釜の水が蒸気となり、内釜のお米を包み込む。この蒸気こそが、おいしさを生む秘密だ。一般の電気炊飯器に比べ、かまどや土鍋でおいしいご飯ができるのは、窯の素材ではなく、熱の伝わり方にあることに着目。断熱性に優れた蒸気で内側の釜を包み込むことで、電気でもお米をおいしいご飯へと変化させるために必要な熱を得ることを実現した。価格は4万1,500円(税別、3合炊き)。

 一方、少量でもおいしく炊ける、手ごろなサイズの土鍋が見つからないという人に朗報となっているのが、電子レンジ用の炊飯土鍋「陶珍かまど『極』」だ。火加減を気にせず、吹きこぼれもなしでおいしいご飯ができることから人気の直火用炊飯土鍋「かまどさん」の姉妹品。土鍋に最適とされる粗土を使う伊賀焼きで、独特の二重構造と二重のフタにより、味も直火と遜色のない仕上がりとなるそうだ。価格は一番大きな3合炊きで1万4,040円(税込)。創業天保3年、伊賀焼窯元の長谷園(運営は長谷製陶/本社:三重県伊賀市)の製品だ。

 土鍋や直火炊きは面倒という人も、これらの商品を使えば手軽に美味しいご飯が出来上がりそうだ。

加藤 秀行[著]、阪神 裕平[著]