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銃大国のアメリカで、スマートフォンのようなサイズ・形状のコンパクトな銃の発売の日がせまっていると報じられています。身に隠して携帯できることがウリの"スマートフォン・ガン"は、そのデザインから銃と見抜けない可能性があるため物議を醸しています。

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https://www.idealconceal.com/

You can now buy a gun that looks like a smartphone - police concerned - Business Insider

http://www.businessinsider.com/you-can-now-buy-a-gun-that-looks-like-a-smartphone-police-concerned-2017-1

L'inquiétant "iPhone gun" débarque en Belgique: le téléphone portable qui tue - DH.be

http://www.dhnet.be/actu/faits/l-inquietant-iphone-gun-debarque-en-belgique-le-telephone-portable-qui-tue-5873fa8fcd70717f88eec3f9

この端末が小型の拳銃「Ideal Conceal」。ダミーカメラもあり、ハードケースを装着したスマートフォンに見えます。



しかし、スライド式のグリップを下ろすとトリガーが現れ銃であることが明らかに。Ideal Concealは9mmの.380ACP弾を撃てる拳銃です。



1発仕様であればレーザーサイトも搭載できる模様。



Ideal Concealのコンセプトは「隠せる拳銃」。銃で身を守るのは権利であるという考えの下、いつでも携帯でき、いざ暴漢に襲われたときに自らの身を守るための隠せる銃、というわけです。Ideal Concealはアメリカでは395ドル(約4万5000円)というiPhoneの半額程度の価格で予約販売を受け付けており、すでに1万2000人分の予約が入っているとのこと。



Ideal Concealはハードケース付きのスマートフォンと見間違うデザインのため、アメリカの警察はアメリカ国外に密輸される危険性を指摘しており、実際にベルギー警察ではまだベルギー国内にもちこまれたことを示す情報はないとしながらも、警戒を怠るべきではないと警鐘を鳴らしています。Ideal Concealはスマートフォンのあふれた日常生活に違和感なく溶け込む外観から犯罪に悪用されたり、空港などのセキュリティチェックをくぐり抜ける可能性もあることから、販売に対して批判的な意見も根強くあります。



さまざまな議論を呼ぶ「スマートフォン・ガン」について、Ideal ConcealのCEOが銃の意義を以下のムービーで説明しています。

IDEAL CONCEAL PROPAGANDA - YouTube

Ideal Concealのカーク・ジェルベルグCEO。



2016年5月に公開されたムービーでは、すでに試射テストを終了した実機ののプロトタイプを提示してます。サイズはGalaxy S7にハードケースを取り付けたのと同じくらいだとのこと。



ジェルベルグCEOは左手の親指でロックボタンを押して……



スライド式のグリップを降ろせば……



撃てる準備が整いました。



右手の人さし指でロック解除ボタンを押すと、銃身が上に跳ね上げられ、2発の弾を込めることができます。



再びグリップを元に戻すと……



弾丸が出ない構造で、安全性に配慮しているとのこと。



500発以上の試射をクリアしたプロトタイプ。



3Dプリンターで作られていますが、市販品はもっと美しい仕上がりになるそうです。



Ideal Concealは素晴らしい銃だと語るのはシェリーさん。身を守るために、つねに銃を携帯したいという希望があるとのこと。バッグやブーツに隠すことなく携帯できる点でIdeal Concealのコンセプトを気に入っているとのこと。



ジェルベルグCEOは、Ideal Concealに対する懸念の声があるのは十分承知だが、銃をどのように扱うかについては銃所有者が責任を負うべきだと考えています。子どもが触れる危険性の指摘に対しても、すべての銃で一般的に必要な管理責任の範疇であり、そもそも子どもに銃を触れさせてしまうような人は銃を持つべきではないと述べています。



責任をもって取り扱うという大前提で、万一の防衛手段としてのIdeal Concealの価値を主張しています。



シェリーさんは常に携帯できるIdeal Concealによって、安全を確保できるという安心感を訴えています。



ジェルベルグCEOはFox Businessでキャスターの質問に以下の通り答えています。

A handgun that looks like a smartphone - YouTube

「なぜスマートフォンのような銃を作ったのか?」という質問に対しては、ジェルベルグCEOは、「Ideal Concealはあくまで高い携帯性を持つ銃で、ことさらスマートフォンに似せようというつもりはない」とのこと。



空港などでセキュリティチェックをくぐりぬけてしまう不都合について尋ねられると、「Ideal Concealはトリガー、撃鉄、銃身などがあるれっきとした銃であり、セキュリティチェックをかいくぐろうとする輩が策を講じるのは他の銃でも同じ問題である」と答えています。



また、Ideal Concealはあくまで2発だけ発射できるデリンジャーであり、防衛用に作られていると説明しています。



ターゲットユーザーについて尋ねられると、一般的な銃では携帯することができないスーツやドレスを着た人でも携帯できるという点から、一般的な銃では身を守ることができない人が購入者になり得るとのこと。また、販売にあたっては一般的な銃と同様に、購入者のバックグラウンドをチェックする必要があると述べています。



ジェルベルグCEO試作品のdeal Concealを実際に胸ポケットから出し入れすることで、Ideal Concealの携帯性の良さを実証しています。



当初は2016年内の発売が予想されていたIdeal Concealはさまざまな議論を巻き起こしていましたが、すでに1万2000人以上の購入希望者からの予約を受け付けており、The SunはIdeal Concealの発売日が近くに迫っていると報じています。