26日、英紙フィナンシャル・タイムズは記事「旧正月の海外旅行は中国中産階級の“伝統”に=富裕層は旅行ついでに不動産を購入」を掲載した。もともと旧正月は家族と親戚が一同に回する祝日だが、今やたんなる長期休暇となってしまった。写真は中国の駅。

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2017年1月26日、英紙フィナンシャル・タイムズは記事「旧正月の海外旅行は中国中産階級の“伝統”に=富裕層は旅行ついでに不動産を購入」を掲載した。

もともと旧正月は故郷に戻って家族と親戚が一同に回する祝日だ。しかし今年はというとのべ600万人以上が海外旅行にでかける見通しだ。今や大多数の中国人にとって旧正月とは黄金週間と同じ、たんなる長期休暇に過ぎない。大手旅行サイトCtripの統計によると、旧正月期間の海外旅行の目的地は世界174の国と地域に達する。平均旅行日数は9日超。消費額は140億ドルを超える。人気旅行先はタイ、韓国、日本となった。

大みそかは家族と食事し、その後数日は親戚友人を訪ねるのが伝統的風習だが、次第に失われつつある。中国旅行研究院が今週発表したリポートによると、大気汚染も海外旅行の重要な要因となっている。また独身者の場合は故郷で結婚の予定を聞かれたくないことが動機になっているという。独身者同士が連れだって旅行するケースもあるという。また富裕層にとっては旧正月旅行は不動産購入のチャンスだ。昨年、中国人による外国不動産投資額は383億ドルと過去最高を記録した。不動産サイト・居外網の調査によると、海外不動産の専門家のうち3分の1超は旧正月期間に問い合わせがあると予測しているという。

海外旅行数も増加しているが、中国国内の旅行はそれをはるかに上回る。旧正月の大移動「春運」は地球最大規模の人類の大移動と呼ばれている。40日間の春運期間中、のべ30億人が公共交通機関を利用すると中国交通運輸部は予測している。(翻訳・編集/増田聡太郎)