2017年1月9日に投稿された、「踊り子募集」というツイートがツイッターで注目を集めている。

踊り子と言ってもダンサーではなく、募集しているのはストリッパー。50年の歴史を持つ熱海の老舗、熱海銀座劇場が、踊り子の引退などが相次いだために経営の危機なのだという。

熱海のとあるお店に危機が...(画像はイメージ。fto miznoさん撮影。flickrより)

今や全国でも数少ないストリップ劇場

かつては日本各地に存在し、様々な芸を持った踊り子たちが所属していたストリップ劇場も、現在は数を減らし、その流れが熱海銀座劇場にも訪れている。

劇場のオーナーに代わってネットでの告知や情報拡散などを行っているユイさんは、Jタウンネットの取材に対して、

「劇場には花電車というストリップの芸を使える踊り子さんが在籍していて、50年間営業を続けることができました。しかし、そういった芸が使えた方が数年前に亡くなり、その後ステージに上がっていた83歳の方も入院して復帰も難しいなどで、お店を開け続けることが難しくなっています」

と、お店の現況を語った。

ユイさん自身も劇場の踊り子であるが、毎日ステージに立つことは難しいため、ツイッターでの募集に踏み切ったのだという。

業態的にも、1度閉店してしまうと、許可を取り直して再スタートというのも難しいため、営業を続けることを重視し、まずはやってくれる人を募集したいのだという。ゆくゆくは常に営業できるように地元の踊り子を雇うことが目標だという。

「(お客さんが少ない日でも)ステージをやるだけで日当が出ますし、それに加えてお客様からのチップが踊り子の収入となります。お客さんの数は上下しますが、きちんと稼げる仕事です」

「裸になれること」を前提としつつも、興味がある女性ならば問題はなく、いくつかの芸を教えることもできるという。

また、ストリップの芸術的な側面にも目を向けてみてほしいと、存続への意気込みを語った。