26日、韓国の政治スキャンダルを風刺する作品を集めた展覧会に、朴槿恵大統領を裸体で表現した絵画作品が登場した問題は、賛否両論を巻き起こす大きな騒動となっている。写真は韓国大統領府。

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2017年1月26日、韓国の政治スキャンダルを風刺する作品を集めた展覧会に、朴槿恵(パク・クネ)大統領を裸体で表現した絵画作品が登場した問題は、賛否両論を巻き起こす大きな騒動となっている。

20日から韓国の国会議員会館ロビーに展示されていた問題の作品『汚い睡眠』。韓国の画家が印象派の画家マネの代表作『オランピア』をパロディー化したもので、中心には裸でベッドに横たわる朴大統領が描かれた。この絵について、与党セヌリ党からは「風刺を装った人格の冒涜(ぼうとく)だ」と厳しい批判の声が上がったほか、女性議員を中心に「女性差別だ」との意見も出て、展覧会を企画した野党の男性議員が謝罪する騒ぎに。さらに当の絵は、この風刺に激怒した朴大統領の支持者によって無残に破壊され、やむなく展示が中断された。

しかし一方、この風刺画を肯定的に受け止める声も確かにあった。「風刺にすぎない」「表現の自由のうち」との意見がネット世論にも多くみられたほか、過去、米国やカナダでも政治家を裸体画で表現した風刺があり、こうした「先進国」では何ら問題にならなかったとの解説報道も出た。

では韓国人の本音はどうなのか?ノーカットニュースは調査機関・リアルメーターが行った世論調査結果を報じている。これによると、風刺に裸体画という手法を取ったことについて賛成は43.8%、反対は42.7%で拮抗(きっこう)した結果。一方、国会敷地内の国会議員会館という展示場所については「不適切」が53.9%、「問題ない」が32.6%で差がみられ、二つの問いを総合した結果は「絵・展示場所のどちらも不適切」が37.4%で最多、「絵・展示場所のいずれも問題ない」27.3%、「絵には問題がないが展示場所が不適切」16.5%などとなった。

また中央日報は、この問題に関する市民の声を集め報じている。意見はここでも分かれており、「大統領や崔順実(チェ・スンシル)の『誤った行為』を批判すべきであって、女性であることを批判してはならない」「表現の自由は認めるが、状況により異なると思う」と絵を批判する声の一方、「政治という泥沼の中で風刺はハスの花を咲かせる。その花まで摘んでしまえば、政治は汚れた沼となり民主主義を縛ることになる」「(絵への批判は)ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』は認めながらマネの『オランピア』をわいせつとした19世紀の上流欺瞞(ぎまん)に似ている」といった声も。また、「展覧会の主催者側が十分な説明をしていれば、一方的な非難のみならず嫌悪やあざけりまで巻き起こすことにはならなかった」との意見もあった。(翻訳・編集/吉金)