Inc.:管理職になると、採用面接で多くの人が口にする典型的な質問があります。それは「あなたのマネジメントスタイルは何ですか?」です。その質問を受けた志願者は、律儀にもやや控えめに自分で思いついた答えとして、面接官が喜ぶと思われる内容へと応用しながら発言内容を微妙に修正していきます。

志願者としてはそれで職は得られるかもしれませんが、質問に対する真の答えについて自らの内面と対話することをしてはいません。ClassPass のCMOであるジョアンナ・ロードの言葉を信用するとすれば、役員レベルまで上り詰めた人でも現実のリーダーシップスタイルに思いを巡らす人は驚くほど少ないのだそうです。

自分のリーダータイプを知っている人は役員でもほとんどいない


彼女は最近、Mediumに「私はClassPassにて、中途採用で多くの電話面接をしています。すると、役員レベルの応募者の場合は必然的にリーダータイプに話が及びます」という興味深い投稿をしています。同レポートの中で、多くの場合、この問題に対する志願者の回答は以下のようなものだと述べています。「それはいい質問ですね。おそらくそれについてじっくり考えたことはないと思います。私自身、細かいことを気にする管理者でないことは分かっておりますし、すぐれた仕事をすることでチーム強化をはかっていけるものと信しています」。

もしくは、本質的に、キャリアの初期段階では同じような当たり障りのないでまかせを私たちは皆、口に出してしまいます。ロードは、リーダー(もしくはリーダー志願者)たる者、マネジメントへのアプローチ、自身のスタイルの長所・短所について深く考え、うまく対処しなくてはいけないと考えています。


4タイプのリーダー


ではどうすればよいのでしょうか? ロードは、次世代のリーダーに対し、リーダーシップのエキスパートで作家でもあるマーク・マーフィーが提唱する4つのリーダータイプについての基本的なアプローチに精通しておくよう勧めています。私はこのタイプ分類については知りませんでしたが、マーフィー氏自らがリーダーシップの4つの基本アプローチの概略についてForbes誌に寄稿していたので紹介いたします。彼は各タイプについて詳しく説明しています。以下はその概要です。

・実利主義者タイプ:最もまれなタイプのリーダーである実利主義者は、マーフィーによると、「高い基準を設定し、自らも部下に対しもその基準の達成を求めます。実利主義者は自身の感情に突き動かされ、ライバル意識が強く、目標達成を何よりも重視します。大胆な発想をし、未開拓の道を歩むことを恐れません(たとえ他人が苦労していたり不安に感じていたりしても)。ジェフ・ベゾスがその好例。

・理想主義者タイプ:「理想主義者は、周りにいる人の可能性を最大限信じていくエネルギー溢れる達成志向者です。自ら学び成長することを目指し、チームの構成員にもそれを要求します。カリスマ的であることが多く、直感と理想主義的な考えで他人を自分の方に惹きつけます。開放的で、自他ともに創造性を重視する人です」。Think Zappos のトニー・シェイが好例。役員の5人に1人がこのタイプです。

・執事タイプ:「執事タイプは組織から頼りにされており、信頼厚く、忠実で、他人に優しいリーダーです。社員に安定と安寧をもたらします。規則、プロセス、協調を重んじる人です」。このタイプについてもリーダーの約20%を占め、IBMのCEOであるジニー ロメッティはこのタイプの1人といえます。

・外交官タイプ:シェリル・サンドバーグのような、最も一般的なリーダーのタイプ。「個人間の調和を重視します。集団のまとまりを維持する社会的なつなぎ、連携の力となる人です。親切、社交的、寛大なこのタイプは、社員との個人的なつながりを大切にするのが典型的」。

ロードの提案、そして常識がともに示すように、上記4つの基本的なリーダータイプには一長一短あります。しかし、この長所から最大限を引出し、短所を最小限にとどめられるかどうかは各自のリーダーシップの現実把握がしっかりとできるかによって左右されます。だからこそ、ご自身がどのタイプに近いのか、改めて考えてみるといいでしょう。


The 4 Styles of Startup Leadership|Inc.

Jessica Stillman(訳:コニャック)
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