26日、韓国メディアによると、韓国外交部の尹炳世長官は同日、ソウル近郊・京畿道の福祉施設を訪れ、慰安婦被害者の女性と面会した。これに、韓国のネットユーザーがコメントを寄せた。写真は韓国・ソウルの慰安婦像。

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2017年1月26日、韓国・統一ニュースによると、韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は同日、ソウル近郊・京畿道の福祉施設を訪れ、慰安婦被害者の女性と面会した。

韓国外交部報道官は同日午後の定例会見で、「尹長官が慰安婦被害者1人の見舞に行った。最近、健康状態が悪化していると聞いたため、旧正月前のあいさつも兼ねて訪れた」と明らかにした。

しかし、尹長官の今回の訪問に「不適切だ」と指摘する声が上がっている。慰安婦被害者の多くは自身が慰安婦だった事実が公になることを避けたがるが、外交部は面会した元慰安婦の顔までメディアに公開してしまったという。実際、尹長官が面会した女性は、福祉施設側も「慰安婦被害者」であることを知らなかった。元慰安婦支援団体などの関係者も、慰安婦被害者の元を訪れる時には「知人」や「ボランティア」などと名乗っていた。尹長官が訪問したことにより、女性は「慰安婦被害者」であることを強制的にカミングアウトされてしまった。

また、同被害者は意識がはっきりとしていないため話ができない状況だが、世話人のA氏が首を縦に振る練習をさせ、「和解・癒し財団(15年末の慰安婦合意に伴い日本が出資した10億円を原資として、韓国政府が設立した財団)」から1億ウォン(約1000万円)を受け取ることになった女性でもある。

これについて、元慰安婦支援団体の代表は「いくら慰労するためといっても、今回のように被害者が慰安婦であったことを強制的に公開される状況は非人道的であり、反人権的な行為」とし、「日韓慰安婦合意で被害者らを苦しめた上、今後は被害者を利用して“ショー”を繰り広げた。これが本当に韓国政府の考える外交なのかどうか疑問だ」と批判した。

この報道に対する韓国のネットユーザーの意見も尹長官の行動に批判的なものが多く、「一体何がしたの?」「人として最低な行為」「図々しい。余計なショーをするな」「尹炳世が面会し、説得すべき人は被害者ではなく日本政府」「慰安婦被害者の胸にまた大きなくぎを打ち込んだ。慰安婦合意は無効だ」「韓国政府がむやみに入れる場所ではない。すぐに塩をまいて」などのコメントが寄せられた。(翻訳・編集/堂本)