乳がんの母、病院治療を拒否しヴィーガン生活で治療を試みる(出典:http://metro.co.uk)

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シャワーの後、全身を見て自分が少しほっそりしたと感じた女性。「ひょっとして、私痩せた!?」そう思い喜んだのも束の間、胸にしこりがあることに気付いた。検査の結果、女性はステージ1(初期)の乳がんを患っており病院での治療が望まれたがそれを拒否し、現在はヴィーガン(完全菜食主義者)生活でがんと闘っているという。英紙『Metro』や『Mirror』など伝えている。

英ケントのベザーズデンに暮らすサラ・ヴァレンタインさん(36歳)は昨年の12月3日、自分の胸のしこりに気付き5日に地元のGP(かかりつけの医者がいる診療所)を訪れた。その後、ドーバーやカンタベリー、アッシュフォードなど複数のNHS(国営保健サービス)病院で、超音波検査、生体検査、レントゲンなどの専門的な検査をしてもらった結果、胸にある2つのしこりは乳がんだとようやく診断された。サラさんが最初に気付いてから4週間近くも経っていたという。

パートナーのリチャードさん(35歳)と1歳から15歳の子供たち4人の母として生活しているサラさんは、「しこりを触った時にはがんだと気付いていました。私の身近な家族が数名がんになっていて彼らの経験を見て来ただけに、自分のがんは意外に冷静に受け止めることができました」と気丈に話している。

そんなサラさんは、病院での放射線治療や乳房切除手術、乳腺腫瘤摘出手術などの治療を一切拒み、ヴィーガン生活を徹底することを決心した。肉や穀物といった酸性食品を避け、野菜とシード(種)中心のアルカリ性食品をベースにして、B17を豊富に含んでいるヨウ素サプリメントやビターアーモンドを積極的に摂取している。今後はビタミンCや重炭酸ナトリウム溶液も取り入れていく予定でもあり、300ポンド(約43,000円)をかけて自宅の水道水全てを浄化させるために専用フィルターも設置した。

「私はパートナーや子供たちをいつも最優先させています。決して無責任なことはしていません。それにヴィーガン生活は単なる食生活の変更ではなく、生死に関わることなのです。今の段階ではとりあえず自然療法を続けて、効かないとなればまた別の方法を選択します」とサラさんは話す。

がんと診断されてから、サラさんは自分なりに“科学的リサーチ”もしてみたそうだ。残念ながらそのどれもがサラさんの選択肢にはならなかった。「化学療法を受けたり、乳房切除をしていても後でまた体調を崩す人もいます。もし乳房切除を選択すれば、きっとこの先10年も生き延びることはできないと思っています。私は、がんを“感情的なもの”だと100%信じています」とサラさんは主張する。

がん患者を支える非営利団体「Cancer Research UK」のマーティン・レドウィックさんは「従来の医学的治療を否定し代替療法のみを選択することは決してお勧めできません。自然治癒療法ががんに効果的だという科学的証拠はなく、かえって健康を害する恐れさえあるのです。安全でがんに一定の効果があると確認されている西洋医学をもっと信頼すべきです。どうしても別の治療法でというなら、まず医師に相談することが大切です」と語る。

サラさんの場合は、しこりの大きさは2cmにも満たず10年生存率が90%を超える初期段階であるそうだが、今後しばらく続けていく自然療法には30,000ポンド(約430万円)もの費用がかかるそうだ。現在、募金サイト「GoFundMe」で寄付を募っており、215人のサポートが寄せられている。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)