舗装とダートを混ぜたコースを5〜6台で競争するという新しいスタイルで、アメリカでの人気が高まっている新世代モータースポーツ「レッドブル・グローバルラリークロス(GRC)」。そのマシンが日本のミニサーキットを走りました

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場所は埼玉県・本庄サーキット、走ったマシンは2016年モデルのスバルWRX STI GRC仕様( クリス・アトキンソン車)、ドライバーは世界の新井敏弘選手です。

市販車を改造したマシンですが、ラジエターは重量配分を考えて、キャビン内に置かれ、リアから熱を抜くといった「魔改造」と呼びたくなるスペシャルマシン。コクピットを見ても、着座位置は後方となり、シフトレバーのリンク構造からもわかるようにトランスミッションもリアに置かれています。これらも重量配分やマスの集中化につながる改造といえます。

エンジン出力は580馬力以上! 駆動方式はAWDですが、これだけのパワーを受け止めるのは、どのようなタイヤなのでしょうか?

ダートを走っているイメージの強いGRCですが、タイヤは舗装路をメインとしたもの。今回の個体は、サーキット向けのパターンとなっているBFグッドリッチのGRC専用タイヤ(235/45R17)を履いていました。

ホイールはダート系イメージの強い「METHOD」のサポートを受けています。ジャッキアップすると、市販モデルよりもずっと長いサスペンション・ストロークが見え、ジャンプからの着地にも対応しないといけないGRCの厳しさを感じさせます。

エンジン、シャシー、ボディメイク。市販車とは別物といえるモンスターマシンです。

■2016 Subaru WRX STI Global RallyCross Supercar 主要改造ポイント

ホイール:METHOD Race Wheels MR551 VT-Spec - 17 x 8 wheel
シート:RECARO Ultima with HANS (Head & Neck Restraint)
リアウイング:カーボンファイバー製
電動パワーステアリング:KYB製
タイヤ:BFGoodrich RC02 GRC spec tire
最高出力: 580 hp at 5800rpm
最大トルク: 665 lb-ft at 3700rpm
リストリクターサイズ:45mm
ターボチャージャー:Precision Turbo motorsport
トランスミッション:SADEV 6 speed sequential dog-engagement gearbox
クラッチ:Tilton 3 plate carbon racing clutch
サスペンション:Ohlins competition suspension
ブレーキキャリパー:Alcon forged monoblock, four piston calipers
ブレーキローター:前355mm x 32mm floating rotors 後315mm x 32mm floating rotors
ブレーキパッド:Endless brake pads
エンジンマネージメント:Cosworth Pectel SQ6M-12 ECU

(写真と文 山本晋也)

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