新山詩織が新アルバムツアーを完走!

写真拡大

新山詩織が、昨年11月30日にリリースしたアルバム『ファインダーの向こう』を引っ提げて行ってきた、「新山詩織 全国ツアー2016-2017『ファインダーの向こう』」 が、1月21日に東京・渋谷のTSUTAYA O-EASTでファイナルを迎えた。

【写真を見る】「恋の中」や「糸」などアルバム収録曲を中心に展開!

そのファイナル公演にWEBサイト「ザテレビジョン」が潜入! 独自の目線でリポートする。

新山の穏やかな口調の語りで始まったファイナル公演。ぎっしり埋め尽くされたファンが待ち構える中、昨年リリースした「あたしはあたしのままで」が流れると、観客から自然と手拍子が起き、静かにスタートした。

1曲終え、「新山詩織全国ツアーファイナルへようこそ!」と元気に観客へ呼び掛けると、すぐさま「部屋でのはなし。」につなぎ、序盤からアクセルを踏みっ放しの新山。

最初のMCでは「あらためまして、ファイナル東京へようこそ! 今日は最後までたっぷりたっぷり楽しんでいってください。よろしくお願いします!」とあいさつし、ステージ左右往復し、手を振ったり、拍手をあおったり、観客を盛り上げる。

アットホームな雰囲気の中、「気まぐれ」を弾き語りでポップに披露し、続けて「もう、行かなくちゃ。」を静かに力強く、情感たっぷりに歌い上げ、どこか哀愁すらも漂わせる空気に変えてパフォーマンスした。

歌い終えると、ひとときの静寂から唐突に「TOKYO!」と大きめの声でシャウト。これにはファンも面を食らいつつほほ笑ましい歓声が起き、新山は続けて「盛り上がってますか〜!?」の4連発であおる。

「あらためまして新山詩織です。ツアーもついにきょうでファイナルということで、会場は何と!何と!…帰ってきました、東京! ということで、きょうは本当に集まっていただきありがとうございます! いやぁ…初っ端から感慨深くなってどうするんだ(笑)」と、新山は感謝と共に自分へツッコミを入れ、観客も笑みを浮かべる。

続けて「きょうはファイナルだけど、私たちも初日のつもりでいます。きょうは集まってきてくれた皆さんの前で、精いっぱい最後までしっかりと歌を届けたいと思っているので、最後までよろしくお願いします」と、力を込めた。

そして「2016年は私の中では挑戦という言葉をテーマに心に持ちながら駆け抜けてきた1年でした。20歳を迎えて、シングルを、そしてアルバムを出させていただき、全く私も想像していなかったこと、初めてドラマに出演させていただいたり、いろんな挑戦をさせてもらえた1年だったなあと思います。

そのドラマの劇中歌でもあった、福山雅治さんが書き下ろしてくださったすてきな楽曲にも出合うことができました。本当に去年は今、来てくださっている方の中にもいるんじゃないかと思うんですけど、そのドラマ・楽曲をきっかけに私のことを知ってくれた方々がたくさんいるんじゃないかと思います。

それくらい2016年というのは、私にたくさんの出合いをくれた1年だったなと思います。またその曲があったからこそ、本当に私の中でも私自身の発見だったり、成長だったり、いろいろな部分が見えたなと。去年1年間は私にとってなくてはならない1年だったなと思います。

ということで、次の曲は、今もだし、これからも大切に歌っていきたい曲になります。心を込めて歌います。聴いてください」と、あふれる思いが抑えられないといった様子で語り、「恋の中」を披露。切ないギターの音色を響かせ、思いを込めて優しく弾き語った。

来月には21歳になる新山。「次の曲はちょっとだけ背伸びをして大人な雰囲気でお届けしたいと思います」と語り、「午後3時」をジャズっぽくセクシーにパフォーマンス。ステージ左右に設置された台に上がり、軽快なステップを踏んで大人な新山を見せつける。

続く「絶対」では、圧倒的な声量で冒頭をアカペラで歌い出し、満員のO-EASTに美しい新山の声が響き渡る。その後ピアノとアコースティックギターのシンプルな構成から入る鉄板スタイルで、彼女の真骨頂ともいうべき透き通ったパワフルな歌声を存分に生かし、ファンを圧倒した。

さらに中島みゆきの名曲をカバーした「糸」では、耳なじみの良いメロディーを殺さない、優しいサウンドに優しい歌声でじっくりと聴かせ、一転して「四丁目の交差点」では手拍子をはやしたて、会場が1つになる演出でいろいろな色を見せる。

後半戦へ向け、新山が衣装チェンジをする間に「ファインダーの向こう」にちなんで新山が全国ツアーなどで撮影してきたInstagramの写真が両サイドのモニターに映し出されると、会場は感嘆の声や笑い声に包まれる。

衣装チェンジを終えた新山は、ステージに現れるとバンドメンバーを紹介。新山が「お客さんも手拍子で!」と誘い、観客も軽快なリズムで手拍子し、その流れのまま「Sweet Road」「Snow Smile」と続けた。

「Snow Smile」では、神秘的な配色のライトアップで冬のメロディーを爽やかに歌い上げると、今度は「いけますかー!?」と勢いよくファンたちをあおり、カラフルなライトアップで「Everybody say yeah」へ。新山のコールからバンドメンバーも観客も「Everybody say yeah」を復唱し、一気に会場のボルテージはマックスに。

新山とギター&ベースがステージ最前線でセッションし、観客席最前列の観衆を中心に大歓声が起こった。

そして、白のツアータオルを新山がおもむろに掲げると、待ってましたとばかりに観客たちもおのおののツアータオルを頭上に掲げ、静かに時を待つ。そしてロックサウンドの「Dear friend」が流れると、新山がタオルを振り回し、観客たちもそれに応えてタオルを振り回す。

流れるようなステージを繰り広げ、そのままの勢いで「Don't Cry」も攻めのパフォーマンス。曲中、「Don't Cry〜♪」の部分を「みんなで一緒に歌ってみましょうか〜!」と観客にお願いし、声が小さいと見るや、「今だけもっと声を出してみませんか!?」とさらにあおり会場全体で合唱。

これには感激の面持ちの新山が「ありがとう!」と言い、きれいにまとめると、「LIFE」では透き通ったハイトーンボイスで歌い上げ、「皆さん本当にありがとうございました。最後はこの曲で、皆さんも一緒に歌ってください!」と語り、「隣の行方」を歌いだす。

夕暮れの切ない雰囲気を思わせるサウンドから、ギターを抱え、弾きながら両サイドの観客に深々とおじぎをし、何度も何度も感謝の思いを込めて、本編が終了した。

「しおり!」コールが鳴りやまないアンコールでは、アルバムの中でもファンへの感謝をつづったという曲「名前のない手紙」をパフォーマンス。

MCでは「本当に今回は、また特にものすごく深いものというか、いろいろなものが詰まったツアーになったなってあらためて思いました。天候とかもころころ変わったりして、それに多少なりとも操られながら…(笑)。特に札幌とかはお客さんも大変だったと思うんですけど、無事に公演ができたのも奇跡だったと思うし、その時その時で皆さんとの思い出がたっぷりたっぷりできたなと、今はうれしい気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます」と、万感の思いを明かす。

さらに新山は「ファイナルなので、私だけじゃなくてメンバー1人1人にも感想を聞いてみようかな」といたずらっぽく笑うと、メンバーがキョトン。「『何でや!』ってかをしていますけど(笑)、聞いてみましょう」とめげずに1人1人に感想や思いのたけを語ってもらった。

その後、写真撮影の段取りを忘れ、先にエレキギターをスタンバイしてしまう天然ハプニング(?)がありつつ、ステージと客席一体となって写真撮影が行われ、続けて「ありったけの愛」「現在地」というカバー曲2曲をパフォーマンスした。

いよいよラスト。印象的なピアノのメロディーが流れ出し、「次で本当の本当にラストです。この曲で締めたいと思います、みんなも一緒に歌ってください!」と語り、メジャーデビュー曲の「ゆれるユレル」を披露。

観客の手拍子と相まって、いつも以上に力強い演奏スタイルで思い入れの強い同曲を歌い上げると、ステージを縦横無尽に駆け回り、自分が弾いていたギターのピックを客席に投げ入れ、バンドメンバーと息を合わせて演奏を終えた。

何度も何度も感謝の言葉を繰り返し、「本当にありがとうございました。また次回ライブでお会いしましょう、新山詩織でした」と、メンバーと全員で観客に頭を下げ、2時間超の白熱のステージが幕を下ろした。

いつだって泣き出しそうなくらい繊細に見える新山が、20歳を迎え、21歳へ近づき、どんどんと大人へ歩みを進めていく中で、彼女の音楽との向き合い方も変わっていくのかもしれない。

ただ、無尽蔵のノビシロがありそうな新世代の歌姫・新山が、以前と比べて格段とたくましく成長していることは絶対に間違い。

われわれの“ファインダーの向こう”から輝きを放ち続ける彼女の姿を、ありったけの愛で見守り続けていきたいところだ。