Doctors Me(ドクターズミー)- 歯がない人はうつリスクが高い!? 歯が抜けると起こる6つの悪影響

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2017年1月10日(火)神奈川歯科大学などの研究で、歯が全くない人は抑うつになるリスクが1.28倍高くなることが明らかとなりました。(参考)

虫歯や歯周病など歯が抜けるリスクは様々ですが、歯と心には何か関係があるのでしょうか。
 
今回は歯科医師の彦坂先生に、歯が抜けてしまう原因、歯がないことによる心疾患との関係などについて解説していただきました。

歯が抜けてしまう原因


歯周病


成人の歯が抜ける原因の多くが歯周病であり、歯を支えている骨が吸収され、歯がぐらぐらし揺れ、抜け落ちます。

症状のないまま進行することが多いです。

虫歯


虫歯も重度になると歯を失うことになります。

神経を取った歯の虫歯には自覚症状が出ないことが多いので要注意です。

歯の破折


歯が縦に割れてしまった場合、抜くことになります。

交通事故や転倒等が原因で歯に強い衝撃が加わった場合、歯が割れることがあります。

歯が抜けると懸念される体への悪影響


胃腸への負担


食物のすりつぶし能力が減り、胃腸へ負担をかけることになります。

頭痛、肩こり


歯を失うことで、隣在の歯が傾いたりなどして、噛み合わせが悪くなり、体のバランスが悪くなります。噛み合わせが悪いと、顎の関節への負担、体への負担が増え、頭痛や肩こりの原因になります。

認知症


噛む事は、脳への刺激を与えます。うまく噛めなくなってきては、認知症のリスクが高まると言われています。

転びやすい


正しく奥歯で噛み合わせられることで、人は良い姿勢を保てます。奥歯が無い場合、または歯がなくて入れ歯を入れていない場合、転びやすくなります。

むせやすい


噛み合わせが無いことで、飲み込みがうまくできなくなります。

心への負担


思うように食べられない、噛めないというのはかなりのストレスになります。食事をとれなくなると体力、活力ともに失うことになってしまうのです。

歯と心疾患が深い関わりがある理由


食べることは心の活力


食べるということは人の健康や喜び、生活の充実度を上げることに直結しています。

子どもから大人まで食べることや、楽しい食事の時間は非常に大切な時間なのです。

上手く噛めないと心身に負担増


噛む事は食物をすりつぶすだけでなく、脳への刺激も与え、ボケ防止になります。

歯を失いうまく噛めなくなることで、体や心への負担も増えてしまうのです。

歯の本数によって起こる顔や口腔内の変化


歯が無くても、入れ歯やブリッジ、インプラント等で補綴してある場合は除きます。

以下はあくまで歯をないままにして放置した場合に起こる変化です。

歯が2、3本ない


隣在の歯が傾き、歯並びや噛み合わせが悪化します。

歯が半分程度ない


うまく噛めなくなり、残りの歯への負担が増大するので、姿勢も悪くなる可能性があります。

歯が無い


しわが増え、口元がすぼみ、ほうれい線が深くなり、顎の骨も痩せるので、老人様顔貌になります。

歯が抜けてしまった場合の治療内容


検査


・レントゲン
・残存歯の状態の検査
・顎堤の検査

治療


歯が抜けた部位は、ブリッジ、インプラント、義歯のどれかで補うことになります。

欠損の本数により、適応外になる場合はあります。

期間


およそ数週間から数カ月です。

入れ歯であれば制作開始から1カ月程度で、歯を抜いた直後の場合、歯肉の回復を待つ場合もあります。

料金


・保険適応
治療費は1回3,000円前後の場合が多く、入れ歯やブリッジセット時は本数により数千円から二万円程度と考えられます。

・保険適応外
インプラントになると、相場は1本25〜50万円の場合が多いでしょう。

歯を抜けやすくするNG習慣


■ 歯を磨かない

■ 歯科検診に1年以上行っていない

■ だらだら飲んだり食べたりする

■ お酒を飲んでそのまま寝る

■ 朝、歯磨きをしない

■ 歯間ブラシやフロスを使用していない

歯が抜けないための予防法


◎ 正しい歯の磨き方を身に着ける

◎ 最低1年に1回は歯科検診へ行く

◎ 歯ブラシの他にフロスや歯間ブラシを使う

◎ 歯を失ったら必ず補綴の治療する
(放置すると全体的に歯並びが崩れ、歯を早期に失う可能性がある )

◎ ストレスをためない

最後に彦坂先生から一言


日本は、歯が痛くなってから治療に行く人が多いですが、それでは大切な歯は守れません。

虫歯も、歯周病も、ならないように悪化しないように予防することが、生涯自身の歯で食事をするのに必要不可欠です。

1年に1回は、歯周病検査、歯石取り、歯の状態の確認をし、正しい歯の磨き方を身に着ける必要があります。

(監修:歯科医師 彦坂実な美)