世界のショコラティエを魅了した「澪」

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いよいよ2017年2月2日から、チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ2017」が、東京国際フォーラムホールE(東京都千代田区)で始まります。

「サロン・デュ・ショコラ」は、フランス・パリで誕生したチョコレートの祭典。パリでは2016年10月28日〜11月1日に開催され、世界約30か国から約500社が参加しました。

日本からも17ブースが出展しましたが、中でもひときわ賑わいを見せていたのは日本を代表するショコラティエ小山進氏が率いる「パティシエ エス コヤマ」です。

斬新なマリアージュ

ブースでは、宝酒造の松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒とチョコレートのマリアージュを紹介。新作に合わせて、ウェルカムドリンクとして「澪」を提供しました。

ほのかな甘みとほどよい酸味があり、爽やかな泡が特徴の「澪」とチョコレートの新鮮なマリアージュは、世界のショコラティエの舌をうならせました。

小山さんは、「日本酒とチョコレートは発酵させてつくるため、相性は良い」と話します。

「冷やして飲むスパークリング清酒は、飲んだ余韻でチョコレートを食べてチョコレートの余韻で飲んでください。スパークリング清酒の泡を感じている間に、口の中にチョコレートの味わいが優しく広がり良くあいます」
「澪にあわせるなら、酒粕や奈良漬のチョコレートのように酸味が際立つもの、塩味や分厚い熟成感があるもの。油分が多いものもあうでしょう。澪ドライは、どんなチョコレートにもあいますよ。上品な米の香りが感じられ、飲むとしっかりした米感が残り、発酵の効用でりんごの香りを放ちます」

最後に世界のショコラティエの感想をいくつか紹介します。みな東京のサロン・デュ・ショコラにも出展する人気ショコラティエです。

世界のショコラティエからの感想

27歳でM.O.F.を取得したフランク・ケストナー氏より

「口当たりがよくとてもおいしい。普通の日本酒より好みです。アルコール分が軽くナチュラルな感じがいい。澪の泡はプラリネのサクサク感に合うと思います。小山さんのボンボンショコラによく合いそう」

南仏ドローム地方ドンゼールに1884年から続く老舗ショコラトリー「Aモラン」四代目。酸味の魔術師と呼ばれる、フランク・モラン氏より

「日本酒はアルコールが強い印象がありますが、澪は軽くて飲み心地抜群。ライチや洋梨のような果実味を感じます。おかわりしたいぐらい美味しい。小山さんのショコラを試食した折に澪を一緒にロに含まず、一粒を味わい、次のショコラに移る前にいただきました。口の中がスッキリし、次のテイスティングをするのに舌が理想的な状態になりました。わたしが作るショコラに澪をあわせるなら、濃厚で酸味のあるものを選びます。二カラグア産のルゴソと呼ばれる希少品種のカカオ豆を使ったショコラや、スモーク香のあるキューバのカカオ豆のショコラがあうと思います」

「メゾン・デュ・ショコラ」クリエイティブディレクターを経て、2008年にサンジェルマン・アンレーに開店。フランスのトップショコラティエのひとりである、パスカル・ル・ガック氏より

「澪は普通の日本酒よりもずっと飲みやすく、フレッシュな飲み心地がとてもいい。おいしいお酒ですね。チョコレートにあわせるなら、果実味を感じるものがいい。木苺や、イチゴ、クランベリーといったレッドフルーツのガナッシュ。ミルクよりもブラックチョコレートが、あうと思います」

世界のショコラティエが来日し、数多くのブランドを楽しめるチョコレートの季節がやってきます。ショコラティエたちが絶賛したスパークリング清酒のように、ことしはチョコレートに合わせるドリンクも一緒に楽しんで。