7年連続で人気ナンバーワンの「DASH食」とは?(http://jp.depositphotos.com)

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 体重80キロ以上の総称「ODB12」こと「おデブ女子」の12名が、アイドルをめざして90日間のダイエットに挑戦した。

 最終軽量の上位成功組5人は「神ファイブ」として前列で踊れ、最も痩せたダイエッターがセンターで歌えるというTV番組企画だ。

 話題を集めたのは『おデブがアイドルに大変身!ダイエット総選挙2017』(1月11日放送、TBS/MBS系)。なかには主食がお菓子でどら焼きに練乳掛けという女芸人も含まれていた。

 12名はチームに分けられ、.哀襯謄鵐侫蝓璽瀬ぅ┘奪函↓8時間ダイエット、q子ダイエット、MCTダイエットの4つのダイエット法に各自が挑んだ。

 一方、怒涛の大統領選を終え、新大統領就任式(1月20日)を目前に控えた米国では、『U.S.News & World Report』が恒例の年間ダイエット法ランキングを掲載。今年も「DASH食」が堂々の1位に選出され、7年連続の栄冠に輝いた。

7年連続首位のDASH食とは?

 このDASH(食)とは、正式名称「Dietary Approaches to Stop Hypertension(高血圧予防のための食事法)」の略。第2位の「地中海食」や、近年支持を集めるその他多くの食事法と同じく、その中心を占めるのは、全粒穀類、野菜、くだもの、魚、鶏肉、脂肪のない肉、低脂肪・無脂肪乳などである。

 2位以下を紹介しておくと、第3位が首位のDASH食と2位の地中海食の二大要素をいいトコ採りしたような「MIND食」で、これはアルツハイマー病を予防するのに効果的とされている。

 続く4位は、4種のダイエット法が同点で肩を並べ、純菜食主義を意味する「フレキシタリアン」、一日の脂肪摂取量を設定・制限する「TLC(TherapeuticLifestyle Changes)ダイエット」、体重監視の方法である「ウエイトウォッチャー」ダイエット、そして採食を基本とする「メイヨー・クリニック・ダイエット」という結果だった。

 いわば「神セブン」とも呼べるこの結果を前にして、「米国生活習慣医学会(ACML)」のDavid Katz氏はこんな総評を寄せている。

 「全体的にどの食事法も似通っている点は否めないが、問題は各個人に合致する有効な食事法はどれか、それを見極めることだ。(挫折や頓挫せずに)実際に自分が続けられる方法が、その人にとっての最善だといえる」
ダイエットは生涯続けられる方法を

 先に紹介した<ダイエット総選挙>に際しては、栄養士をはじめ食事コンサルタント陣の他、糖尿病や心臓、減量の専門医らが審査し、計38種類のダイエット法を9区分しながら厳正に採点を行なった。

 検討内容は「続けやすさの点でどうか?」や「短期・長期的な減量効果の程は?」「心疾患や糖尿病に対する効きようは?」など、さまざまな領域に渡る検証で最終的なランキングを決めた。

 前出のKatz氏によれば、DASH食が首位を獲得した理由のひとつが、「米国立衛生研究所(NIH)」が開発・試験を行なっており、多くの国民になじみの深い食品が含まれている利点が「実行しやすさに結びついているのではないか」という。

 7年連続のお墨付きをもらった当のNIHに異論があるはずもなく、こんな見解を寄せている。

 「DASH食は決して一時的な減量法ではなく、長期的な生活習慣の改善を支える健康的な食事計画である」この健康的な食事計画に加え、さらに「運動も必要だ」とKatz氏は補足する。

 「食物は身体の燃料であり、生涯の健康にとって極めて重要なものだが、これに運動を組み合わせることも必要不可欠だ。生活の一部として、定期的な運動が介入しないとすれば、最良の健康状態は望むべくもない」

 米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン医療センターのSamantha Heller氏も、「一時的に体重を落とす不健康な減量法に無駄な時間やお金を投資せずに、自分が生涯続けられる食事習慣を作って身につけていくことが重要」だと指摘する。

 たとえば、野菜中心の食事を習慣化し、毎日食べるものを手軽なアプリや手帳に記録し、登録栄養士などに定期的なアドバイスを求めるなどの方法もお薦めだと、Heller氏は述べている。

 さて、冒頭で紹介した「ODB12総選挙」の結果はいかに? その結果は、お米禁止とオイルの相乗効果で脂肪を落とす「MCTダイエット」を90日間実践した、ぢおんさんがセンターの座を獲得した。

 最終計量で「21.8キロ減」に成功したが、急激なダイエットには「リバウンドの危険性を憂慮」する専門家も少なくない。
(文=編集部)