ライアン・ゴズリングと
デイミアン・チャゼル監督

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 アカデミー賞史上最多タイとなる14ノミネートを果たした「ラ・ラ・ランド」に主演したライアン・ゴズリングとデイミアン・チャゼル監督が1月27日、東京・六本木で会見した。

 ロサンゼルスを舞台に、夢を追う男女のロマンスを描いたミュージカル映画。映画スタジオのカフェで働く女優志望のミアをエマ・ストーン、自分のジャズクラブを持ちたいピアニストのセバスチャンをゴズリングが演じ、往年の名作ミュージカル映画をほうふつとさせる歌とダンスが全編を彩る。

 第89回アカデミー賞で最多13部門14ノミネートの快挙に、チャゼル監督は「愛を込めてつくりました。限界を突破するほど努力したチームのみんなが認められたことが嬉しいです」と謙虚な面持ち。発表時は「ライアンと同じホテルに滞在していたので、一緒にシャンパンでお祝いしたんです」と明かした。一方のゴズリングは、「日本の方はロマンティックで、ミュージカル好きだと聞いています。皆さんにぜひ楽しんでいただきたいです」ほほ笑んだ。

 「ライアンとの出会いが、この作品のカギとなる瞬間だった」というチャゼル監督。「ダークで狂気的な役から、ロマンティックな役までなんでも演じられる。映画の知識も豊富だし、ミュージカルへの深い情熱も持っている」と淡々とした口調で称賛。ほめ言葉に握手を求めたゴズリングだが、照れ隠しするように「もう少し情熱的に言ってほしかったな(笑)」と応じた。

 歌、ダンス、さらにピアノ演奏もこなしたゴズリングは、現代的なリアリティと幻想的な場面のバランスをとるのが挑戦だったと明かし、「大好きなジャンルに少しでも貢献したいという思いで臨みました」。さらに、「スマホではなく、映画館で大勢の人と一緒に見てもらうような作品がつくりたいと監督と話していたんだ。映画が公開されて、実際に多くの人が同じ体験をシェアしてくれていて、そんなすばらしいことが実現できてとても満足感があります」と真摯に語った。

 テクニカラーの名作ミュージカルへの目配せが話題を呼んでいるが、チャゼル監督は「前夜、日本の方に指摘されたのだけど、ワイドショットやポップな色彩は鈴木清順監督の『東京流れ者』に影響されているかもしれない」と告白。さらにゴズリングからの耳打ちで、「『雨に唄えば』や『オズの魔法使』といった名作のレコーディングを行ったスタジオで、本作のスコアの録音ができたんだ。すばらしいギフトだったよ」と裏話を披露。もうひとつ秘話を求められたゴズリングだったが、「いまのが僕のとっておきだったんだけどな」と苦笑いだった。

 「ラ・ラ・ランド」は2月24日公開。なお、第89回アカデミー賞は2月26日(現地時間)に開催される。