Apple最大のサプライヤーで、Foxconnとして知られる鴻海精密工業のテリー・ゴウ会長が、経営危機に直面している東芝の一部事業への出資や買収に関心を示した、と東洋経済が報じています。東芝は1月27日、メモリ事業を分社化する方針の決定を発表しています。

Foxconnの関心、東芝の半導体と放送機器事業か

Foxconnが、昨年のシャープ買収の次は東芝の一部事業を買収する可能性も出てきました。
 
鴻海のテリー・ゴウ会長は、買収または出資に関心のある事業分野は明らかにしていませんが、シャープ社長の発言から、「半導体」と「放送機器」が有力と見られています。
 
東洋経済によると、鴻海は東芝の両事業について、鴻海傘下のシャープが製造する8K対応テレビに関連して、画像処理用のLSIや放送局向けシステムまで事業を拡大したい意図があるようです。

東芝は半導体部門を「外部資本導入を視野に」分社化すると発表

東芝は1月27日、メモリ事業を分社化する方針の決定を発表しており、「外部資本の導入を視野に入れている」と説明しています。
 

東芝 報道発表

東芝の半導体事業の分社化に関する報道発表(一部抜粋)


 
もし、鴻海と東芝の思惑が一致すれば、東芝の主力事業であるメモリ事業を、鴻海が手にする可能性もあります。
 
なお、東芝はiPhoneのストレージも製造しています。

鴻海のゴウ会長、アメリカにディスプレイ工場設置を明言

鴻海のテリー・ゴウ会長は、アメリカのトランプ新大統領の方針に対応して、アメリカ国内に約8,000億円を投じてディスプレイ製造工場を設置する、と明らかにしています。一方、アメリカ国内でのiPhone製造には否定的です。
 
売上の半分以上をAppleに依存する体制からの転換を進める同社が、シャープに続き日本の大手メーカーの中核事業を買収することになるのか、今後の動向が注目されます。

 
 
Source:東洋経済, 東芝の報道発表
Photo:東芝
(hato)