錦繍山太陽宮殿を参拝した金正恩氏(2016年12月18日付労働新聞より)

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北朝鮮が、世界167カ国の中で最も非民主的な国家であるとする調査結果が発表された。

英国の経済誌エコノミスト傘下のシンクタンク、エコノミスト・インテリジェンス・ユニットは、2006年から毎年、世界167の国の民主主義の状況を調査、数値化した「民主主義指数」を発表している。

これは調査対象国の「選挙過程と多様性」「政府機能」「政治参加」「政治文化」「市民の自由」の5つの項目を10点満点で評価し、その平均点に応じて、「完全な民主主義」「欠点のある民主主義」「混合政治体制」「全体主義体制」の4つのランクに分けるというものだ。

2016年の調査で北朝鮮は1.08点と評価され、世界最下位(167位)を記録した。これは、世界平均の5.52点を大きく下回り、内戦中のシリア(166位)、チャド(165位)、中央アフリカ(164位)や、「アフリカの北朝鮮」などと呼ばれるエリトリア(151位)よりも低い数字だ。北朝鮮は調査開始の2006年以来、世界最下位という不名誉な地位に留まり続けている。

一方で、世界で最も民主的な国家と評価されたのはノルウェーで、以下アイスランド、スウェーデン、ニュージーランド、デンマークの順で、最高ランクの「完全な民主主義」にランキングされた。

日本(20位)、米国(21位)、韓国(24位)などは2番手の「欠点のある民主主義」となった。日本は調査開始の2006年から2014年まで最高ランクの「完全な民主主義」を維持していたが、2015年に転落した。

ロシアは全体的に点数が低く134位、中国は政治文化で比較的高得点を得たが、「選挙過程と多様性」で0点となったことが影響し136位に留まり、両国も「全体主義体制」と評価された。

この調査は、民主主義の制度的な側面のみならず、政治に参加する有権者の意識も問うている。つまり、いくら制度が民主的であっても、それを支える有権者の側に問題があれば、点数が上がらないということだ。

日本、韓国、台湾、インドについては、今後数年の政治的変化で「完全な民主主義」に分類される可能性があるとする一方で、結果は民主主義政治に対する国民の支持、投票率の上昇、政党への信頼度に左右されるとした。また、日本は2015年に投票可能年齢を下げたにもかかわらず、投票率がほとんど上がっていない、との指摘がなされている。