水と、資源と、横長な大陸と。

バングラデシュの首都・ダッカは、都市が大きく成長する要素をすべて持ち合わせている、理論上のシャングリラなんだそうです。

海に面していて、航行できる河川に近く、天然資源が豊富な山岳地帯にも近い。このように経済活動に有利な条件を満たしている土地には都市が繁栄してきました。都市開発の歴史を理論的に整理して15分ちょいにまとめた動画が、人気YouTubeチャンネルWendover Productionsにより公開されています。その中から興味深い点をご紹介します。


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人口が200万人を超す大都市は世界に224あるそうですが、地図上で見ると明らかに北半球に偏ってますよね。224のうち、南半球に位置する大都市は32で、全体の約14%。南半球の面積が地球上に占める割合は約32%なのにも関わらずです。これには非常にシンプルな理由があって、大陸のかたちに由来するんだそうです。北半球の大陸を見ると、アジアやヨーロッパ、北アメリカは、東西に広がっています。つまり、同じ緯度をつなぐ土地が延々続いているわけです。同じ緯度ではほぼ同じ気候が続くため、同じ農作物を育てられる。だから、人口の増加に伴い東西にどんどん開拓していっても、いままでと同じ食物を作れるから食いっぱぐれがなかったようです。

人類発祥の地はアフリカですが、のちに発展した古代文明はすべてヨーロッパとアジアでした。清王朝、モンゴル帝国、イスラム帝国のアッバース朝とウマイヤ朝も、東アジア〜中央アジア〜イベリア半島と、すべて横長な大陸上に繁栄しましたよね。

話をバングラデシュに戻しましょう。現在地球上に住んでいるすべての人の位置を集計して平均をとると、南アジアにたどり着くそうです。この時点ですでに「北半球」と「アジア=横長大陸」、発展に有利な条件をふたつ満たしています。あとは、海から近い、大きな河川に近い、資源が豊富な山脈に近い…すべての条件を持ち合わせた都市、それがダッカらしいです。

人類が人工知能を搭載したロボットの反逆により、滅亡…。核戦争にもつれ込んだあげく、自滅……。なんてことがもし現実になってしまったら、次に誕生する新人類はダッカあたりで文明を開化させるかも?


・予想通り? 2016年の世界の平均気温、3年連続で史上最高を記録していた


image: YouTube - Wendover Productions
source: YouTube - Wendover Productions

Casey Chan - Gizmodo SPLOID[原文]
(山田ちとら)