M2とは誰か?

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M2と呼ばれる人たちがいます。社会学者の宮台真司と、評論家の宮崎哲弥の頭文字を取ったM2です。2人はかつて多くの場で共演を行っていました。

「サイゾー」の対談

M2の仕事でもっとも知られているものは雑誌『サイゾー』における対談企画でしょう。月刊雑誌において、時事評論をはじめ、さまざまなトピックについて縦横無尽に語り尽くしていました。そこで参照されるのは2人の個人的体験であったり、あるいは最新の学術トピックです。特に宮崎哲弥は、新書ジャンキーとして知られ、大量に新書を読むことで、世の中のあらゆる事象をフォローしています。2人の対談を読んでいると、とても知識量ではかなわないと思う反面、果たしてこれほど明瞭に喋れるものかと疑問を覚えることもあります。

M2対談

その疑念を払拭するのが、TBSラジオで年度末に放送されていた「M2対談」でしょう。宮崎哲弥がレギュラーを持っていったラジオ番組『バトルトークラジオアクセス』の特別編として、2人の対談特番が放送されていました。そこで語られる内容はサブカルチャーから社会を読み解くといったものです。音楽、映画、アニメ、漫画といったトピックは、素朴に世の中の時流を反映していたり、あるいは反対に世の中に影響を与えるものです。その基本に立ち返りサブカルチャー評論を行っていました。それは、自分の好きなものを自分の好きな手法で論じるだけのオタク的な評論とも異なります。社会とのリンク、政治とのリンクを探りながら、すべての事象に通じる何かを探し当てようとする宗教的な考えに基づいていたともいえるかもしれません。実際、M2の言葉は、世の中を煽るアジテーションであったといえるでしょう。それは彼らが青春期に享受していた、世の中へ対抗するカウンターカルチャーとしてのサブカルチャーからの影響でしょうか。