27日、日本のアパホテルの客室に南京大虐殺を否定する書籍が置かれているとして中国から批判の声が挙がっているが、実際に中国のネット上ではどの程度注目されているのか。写真はアパホテル。

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2017年1月27日、日本のアパホテルの客室に南京大虐殺を否定する書籍が置かれているとして中国から批判の声が挙がっているが、実際に中国のネット上ではどの程度注目されているのか。

米国人学生らが中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で“告発”したことで巻き起こったこの騒動では、中国国家旅游局が「アパホテルの間違ったやり口は中国人観光客に対する公然の挑発であり、旅行業界の基本道徳に違反している」と批判し、旅行業者に取引停止を求め、中国人旅行者には不泊を呼び掛ける事態となった。また、来月札幌で行われる冬季アジア大会では、大韓体育会の要請を受け、選手らの宿泊所になっているアパホテルから書籍を撤去する方向で話が進んでいるという。

この問題について、先日、東スポWebが「ネット上ではそれほどヒートアップしていない」と伝えた。記事では中国事情に詳しい専門家の話を引用して、中国人の気持ちは春節(旧正月)に向けられており、これを切り替えるほどの関心にはなっていないと報じている。

実際、ユーザー数6億人とも言われる中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の検索ワードランキングでは、確認できた限りではあるものの一連の騒動期間中に関連ワードがトップ20に入ることはほとんどなく、ここ数日は50位圏内にも入っていない。上位は中国国内ニュースやトランプ大統領、芸能、春節関連のワードが占めている。

ちなみに、過去に日本関連でトップ10入りした話題といえば、14年11月にテニスの錦織圭がATPツアーファイナルでアンディ・マリー(英国)に勝利した時や、15年3月に「名探偵コナン」の作者・青山剛昌さんが入院した時、その他、福原愛や宮崎駿関連の話題や、日本の芸能関連の話題も上位に入ることがある。時期的なこともあるが、今回の騒動は上記の話題よりも注目度は低いと見ることができる。メディアが取り上げる日本関連のニュースの中では最も大きな話題になってはいるが、一部のユーザーを除いてそれほど大きな関心を抱いていないという印象だ。

微博を日常的に利用するという南京出身の中国人男性は、「アパホテルの問題はメディアにとっては日中関係の焦点かもしれませんが、一般人にとってはそれほど注目するものではありません。もちろん、聞けば不快な思いはありますが、今は中国人にとって一番忙しい春節でもあるので、それどころではないという感じでしょう。国際問題に注目する人でも、トランプ大統領の外交方針の方が気になる話題だと思います」と語る。こうした話題により興味を示すのは、中国人よりもむしろ日本人なのかもしれない。(翻訳・編集/北田)