プリンス、昨年「最もアルバムを売ったアーティスト」に

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昨年の音楽シーンではドレイクの「Views」が最も売れたシングル曲であり、ストリーミングを除いて計算するとアデルの「25」が最も売れたアルバムだ。しかし、2016年に「最もアルバムを売ったアーティスト」としては別の名前が浮上する。それはプリンスだ。

ここで言う「最もアルバムを売ったアーティスト」の定義は、一年間で自らの名義でリリースしたアルバム(新作、過去作を問わず)が最も多く売れたアーティストを意味する。つまり、アデルの「25」は他のどのアルバムより多く売れたが、アデルのアルバム全作品の売上枚数はプリンスのそれには届かなかったということだ。

ニールセンが1月9日発表した2016年の年末のリポートによると、プリンスは昨年デジタルとアナログで220万枚以上のアルバムを販売している。プリンスはまた、100万枚以上のデジタルアルバムと100万枚以上のアナログアルバムを売った唯一のアーティストであり、これは彼のファン層が幅広い世代にまたがっていることを示している。

2016年のプリンスの人気の急激な高まりは、4月の彼の急死を受けてのものだった。彼の死は世界の音楽ファンに多大な衝撃を与え、プリンス死去のニュースが伝わった翌日に彼の楽曲のダウンロード件数は100万件を突破。少なくとも20万件のアルバムがダウンロードされた。

店舗では一時、品切れ状態に

プリンスの楽曲の多くはストリーミングで提供されておらず、彼の死を惜しむファンらの多くはニュースが流れた直後、iTunesやアマゾンの音楽ストアから曲を購入した。リアル店舗では最初、プリンスの作品の品切れが相次いだが、数週間のうちに需要に追いつき、さらに売上を伸ばすことになった。

その後、ビルボードのトップ200に彼の往年の名曲が返り咲くことになった。プリンス死去の翌週には、アルバム部門の1位と2位に彼のアルバムが並んだ(1位がベスト盤の「The Very Best of Prince」、2位が「Purple Rain」)。

その後のチャートではトップ10アルバムのうち5アルバムが彼の作品という状態になった。さらに、同じ週にプリンスはビルボード200に同時に19枚のアルバムを送り込むという快挙を成し遂げ、音楽業界の記録を塗り替えたのだ。これは単独アーティストとしては、ビルボードの歴史始まって以来の出来事だ。

ベスト盤「The Very Best Of Prince」は2016年のアルバム売上ランキングで8位に入っており、デジタルの売上では7位となっている。