ヒジャブとは、宗教的な理由から、イスラム教徒の女性が公の場で髪の毛や首を覆うためのヘッドスカーフのこと。多くのイスラム女性が着用するものの、「女性に対する抑圧」という見方や、一方では「慎み深いファッションであり、選ぶ権利が保障されるべき」、といった意見対立が存在するのも事実。今や、宗教だけでなく、文化、ファッション、政治などあらゆる面で国際的かつデリケートな問題に進展しているよう。

ヒジャブ論争の賛否は別にしても、ふと素朴な疑問が。スポーツをするとき、イスラム女性たちはどうしてるの…?

コスモポリタン アメリカ版によると、残念なことに、ヒジャブ着用で激しいスポーツ種目に参加するのは難しいのが現状なんだとか。確かに、体と体がぶつかり合うような競技で、試合中にスカーフがヒラヒラ舞うのは困るはず。

でも中には、スポーツ界に果敢に挑む女性たちも。2016年には、ヒジャブ着用者として初めて、イブティハージ・ムハマド 選手がフェンシングでオリンピックのアメリカ代表チームに選ばれたほか、マラソンのラハフ・カーティブ選手はヒジャブ姿で女性向けマラソン雑誌の表紙を飾り、こちらも大きな前進だと話題に。

ただ、こうしてヒジャブを着用する女性選手が活躍できるようになってきたわりには、トレーニングや試合用のヒジャブ製品開発はほとんどされていないのが現状のよう。

そこで動き出したのが、イスラム系アメリカ人のファティマ・フセインさん。彼女はビジネスパートナーのジェイミー・グローバーと共にスポーツウェアブランド<Asiya>を立ち上げ、クラウド・ファンディングで調達した資金38,000ドル(約450万円)を元に、スポーツ用ヒジャブの生産を開始。2017年2月から商品発送をスタートさせる見通しなのだとか。

<Asiya>のスポーツ用ヒジャブは、通気性に優れ、水分を逃す素材が使われていて、カバーしたい範囲別にデザインが選べるほか、チームカラーに合わせて色も選べるというサービス展開 。内側にはヘッドバンドがついているそうなので、運動中にヒジャブがずれてきてタイムアウトする心配もなさそう。

イスラム女性に限らず、体をカバーして運動したい女性向けに、春にはチーム用のユニフォームやさらに激しいスポーツ競技用のウェア展開も予定している<Asiya>。このスポーツ用ヒジャブを通じて、「幅広い年齢層のイスラム女性が信仰心を貫きながら、制約を受けることなくスポーツを楽しめるようになることを強く期待している」とのこと。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: シャー順子

COSMOPOLITAN US