大宮戦で自ら得たPKで1ゴールを挙げた大久保。攻撃のクオリティはさらに改善の余地がありそうだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 沖縄・国頭キャンプ中のFC東京は1月26日、かいぎんフィールド国頭で大宮と45分×3本の練習試合を行ない、4-3で勝利を収めた。
 
 試合後、篠田善之監督はこの一戦を「選手たちは身体がメチャメチャ重い中でもよくやってくれた。良いところと、悪いところの両方が見えたし、いいトレーニングマッチだった」と振り返った。
 
 開始から主導権を握ったのは、FC東京だった。試合前々日から取り組み始めたテンポを意識したビルドアップの形が見られ、最終ラインからボールをつないで一気にゴール前まで攻め込む形を作った。
 
 そして1本目の7分、梶山陽平が、今季からチームに復帰した太田宏介が蹴った右CKのこぼれ球を右足で押し込み、FC東京が先制に成功する。
 
 その後も優位に試合を進めると、同31分には新加入の大久保嘉人が最終ラインの背後に抜け出し、森重真人がそこに正確なロングフィードを通した。相手DFはたまらずファウルで止めてPKを獲得。これを大久保が自らゴール右下に蹴り込み、追加点を奪った。
 
 だが、同37分に連続したワンタッチプレーで崩され、大宮のマテウスに1点を返されて1本目は2-1で終了した。
 
 2本目は、途中出場した中島翔哉の独壇場となった。34分に、右サイドから中に切り込んで右足ミドルをゴール左上に突き刺すと、42分には前田遼一からの折り返しを頭で押し込んで大宮を突き放した。だが、3本目は大宮の猛攻に遭い、2失点を喫して試合終了の笛が鳴った。
 
 試合後、大久保が指揮官の言葉を代弁した。
「切り替えの速さはいいが、(攻撃時に)行く時と遅らせる時の判断が必要。急ぎすぎて1対1や、1対2の状況になっていた。ただ距離感は悪くないし、これからですよ」
 
 この日のFC東京は、篠田監督が要求するハイテンポなボール回しを意識するあまり、徐々にミスが目立ち始めた。だが、それも数日程度の練習期間では致し方ない状況か。これから徐々に増えていく実戦を通し、トライ&エラーを繰り返しながら理解度を深めていくことになるだろう。
 
 また、この日、FCソウルから完全移籍で獲得した高萩洋次郎がキャンプ地に到着し、早速ランニングなどで汗を流した。「タイトルを取るためにやってきた」という日韓両国で王者の経験を持つMFを加え、2年目となる篠田トーキョーがチーム作りを本格化させる。
 
 篠田監督は「高萩はゲームを作ったり、ゴールにつながるプレーを狙っていってほしいし、それと同時に攻守において献身的なプレーをしてほしい」と期待を込めた。新たな司令塔は、指揮官や新エースが求める最適解を割り出せる存在なのか。
 
 今季的確な補強で、層が分厚くなった首都クラブからは、ますます目が離せなくなりそうだ。
 
取材・文:馬場康平(フリーライター)

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