被害者側ができる対策が限られている!?「盗聴・盗撮」最新手口をプロ探偵が解説

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「元交際相手のしかけた盗聴器が女性宅から発見」
「学校内で教諭が女子生徒の着替えを盗撮」

【女性必読】ストーカーから身を守るために。元プロストーカーが教える「キケンな思考」3つ

しばしばテレビや雑誌でも話題になる盗聴・盗撮事件のニュース。

2015年には国民的アイドルグループ「AKB48」メンバーの着替え、シャワーシーンなどが盗撮されていたことが判明し、世間を騒がせました。

有名人・一般人をとわず被害者のほとんどが女性で、プライバシーの漏えい、ひどい場合は性的な内容のデータが流出するなど、卑劣きわまりない行為です。

盗聴や盗撮なんて特別な世界のハナシでしょ? 通販で買った「盗聴発見器」を持ってるから自分は安心……果たして、そうでしょうか。

今回は、女性の安全をおびやかす盗聴・盗撮の最新事情を、調査の現役プロがお伝えします。

■ここまで進化した!おそるべき盗聴・盗撮デバイス

まず盗聴・盗撮のキホンから見ていきましょう。これらの装置は小型で目立たない形をしており、設置した周辺の音声、映像を遠く離れた犯人のところへ電波で送信します。

また、受信環境さえ持っていれば、犯人以外の第三者(傍受マニアなど)にもプライバシーを知られる危険があります。

上図に示したとおり、偽装した盗聴器、盗撮カメラは室内のあらゆる場所に設置されます。

しかもバッテリー方式なら「動力切れ」によって動作停止することもありますが、電話線やコンセントから電源を得る寄生方式ならバッテリー切れの心配がありません。

一度しかけられてしまえば、半永久的にあなたのプライバシーを漏らし続けるのです。

音声と映像を送信するのに普通のアナログ電波を使っていた時代は、それでも比較的対応ができました。

プロがその気になれば、レシーバー(広帯域受信機)で不審な電波をキャッチできたからです。

ところが近年、プロの業者をも悩ませる盗聴器、盗撮カメラが出てきました。

隠密(ステルス)性がきわめて高く、従来の調べ方では発見が難しいタイプです。

離れた場所からスイッチのオン・オフを任意に切り替えられる「リモコンタイプ」、ごく限られた受信機でしか電波を検出できない「特殊周波数タイプ」、電波を暗号化・変調させて発見されにくくする「デジタルタイプ」「スクランブルタイプ」などです。

こうした新型の盗聴盗撮デバイスは、対応した調査機材を持っていなければ、たとえプロが調べても発見できません。

おそろしいことに日本では、これらは本職のスパイではない、ただの個人でもお金さえ払えば簡単に入手できてしまいます。

メーカーから数字は公表されていませんが、相当な数のステルス盗聴器、盗撮カメラが世の中に出まわり、ひそかに稼働している可能性は否定できません。

■個人での対策は難しいけれど、プロ業者の選び方は?

進化し続ける盗聴盗撮デバイスに対し、被害者側の女性にできる対策は限られています。

せいぜい「他人を簡単に信用して自宅へ招かない」「元交際相手などから贈られた家電品・ぬいぐるみに注意する」「見慣れない電源タップがコンセントに挿さっていた場合は偽装した盗聴器でないか疑ってみる」程度です。

よくお客様から、数千円で売られている「盗聴盗撮発見器」、またはスマホを発見器がわりに使えるという「盗聴発見アプリ」の実用性について質問されることがありますが、弊社で実証実験した結果、実用レベルに達しないことがわかっています。あくまで気休めレベルのものとお考えください。

それではプロの盗聴盗撮発見業者に依頼すれば絶対安心かといえば、実はそうとも限らないのが難しいところです。

前に紹介したように、最新の盗聴器・盗撮カメラは進化を続けています。その流れに、機材のアップデートが追い付いていない業者が多いのです。

たとえばリモコン式の盗聴器を発見するには、強制的に盗聴器の電源をオンにする機材が必要なのですが、それを全タイプ揃えている業者は弊社を含めて少数にとどまります。

調査できない業者は「リモコン盗聴器なんて誰も使わないから調べる必要ないですよ」「オンになっている時だけは発見できます」など、お茶をにごそうとしてくる場合があります。

もし盗聴盗撮が不安でプロに依頼したいと考えたら、下記の選び方を参考にしてください。

・調査前に見積額を出してくれて、それ以上の追加料金をとらない
・リモコン式、スクランブル式など特殊な盗聴盗撮デバイスの発見にも対応している
・どんな調査機材を使っているか、ホームページなどで情報公開している

女性の安全をおびやかす卑劣な盗聴・盗撮行為ですが、まだまだ日本国内ではそれに対応できる法整備が進んでいません。

高性能なデバイスの販売や使用が規制されるようになるまでは、女性自身でしっかり防衛意識を高めていくことが大切だと思います。