中国が市場経済を導入するために改革開放を実施したのは1978年だった。それまでは計画経済のもとにあった中国だが、今では社会主義市場経済のもとで著しい経済発展を遂げた。(イメージ写真提供:(C)bee32/123RF)

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 中国が市場経済を導入するために改革開放を実施したのは1978年だった。それまでは計画経済のもとにあった中国だが、今では社会主義市場経済のもとで著しい経済発展を遂げた。

 経済を支える主体は企業だが、中国では民間企業の寿命が非常に短いことで知られる。見方を変えれば新陳代謝が激しい市場だと言えるが、一方の日本には社歴が100年、200年を超える長寿企業が数多く存在する。日本と中国の企業の寿命の差は一体何がもたらしているのだろうか。中国メディアの今日頭条が25日付で掲載した記事は、社歴が100年を超える日本企業に宿る「長寿の秘訣」について論じている。

 記事は日本には非常に多くの100年企業があると紹介、しかしそうであるからには「そこには理由があって然るべきだ」と指摘し、「日本企業が長寿である根本的な理由はその独特の家族制度にある」と説明。さらに、企業の「変わってはいけないこと」と「変わるべきこと」を理解していることも企業の寿命に大きな関係があると指摘した。

 続けて、世界のほとんどの国の企業の家族制度は「血縁」を基礎とすると説明、そして一度血縁の伝承が途絶えれば家族の存在そのものもそこで終わると指摘。しかし「日本の状況は大変特別である」とし、娘婿を家族として迎え入れることや養子の形式を用いて家族の存在を継承させていると説明、「血縁は決して家族存続の唯一の基礎ではない」と指摘した。

 また記事は、企業の「変わってはいけないこと」について、日本の100年企業に共通するのは「本業にしっかり打ち込む」ことであると指摘。中国企業のように儲かると見れば、まったく違う業種でも手を広げていくことはしないと伝え、経営環境が厳しくなったときでも本業が強いからこそ、会社が傾ことはないという見方を支援した。

 さらに、企業が「変わるべきこと」について、日本の100年企業のなかには、本業にはしっかり打ち込むが「時代の変化に応じて」、水平もしくは垂直的多角化を行うことにより、経営規模を縮小することなく生き残ってきた企業もあると説明した。

 家族による企業継承は、その企業に対する強くて深い愛着や責任感を生じさせる。これは確かに日本企業の長寿の秘訣の1つと言えるだろう。また記事は「変わってはいけないこと」と「変わるべきこと」についても説明しているが、中国企業の傾向と全く異なるのは、他の事業を手がけるとしても日本の100年企業は本業の質を落とさないという点だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)bee32/123RF)