中国では冬になると大気汚染が深刻化するが、これは暖気(ノワンチー)と呼ばれる集中暖房システムのために石炭ボイラーを稼働させることが大きな要因の1つだ。北京市では大気中のPM2.5の濃度が高止まりしており、気持ち良い青空などとても期待できない状況になっている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では冬になると大気汚染が深刻化するが、これは暖気(ノワンチー)と呼ばれる集中暖房システムのために石炭ボイラーを稼働させることが大きな要因の1つだ。北京市では大気中のPM2.5の濃度が高止まりしており、気持ち良い青空などとても期待できない状況になっている。

 中国メディアの一点資訊はこのほど、日本もかつては高度経済成長の代償として大気汚染をはじめとするさまざまな公害に苦しんだことを紹介する一方、日本は公害をすでに解決したと指摘し、「日本はどうやって空を青く変えたのか」と疑問を提起した。

 日本を訪れる中国人旅行客の多くが日本の澄み切った青空に感動すると言うが、記事は「日本は今でこそPM2.5の濃度に対する厳しい基準と規定があるが、かつては現在の中国同様に大気汚染に苦しんだ」と紹介。工業都市にある工場の煙突からは黒い煙が毎日排出され、一部の都市では大気汚染によって視界が悪くなるなど、まるで現在の中国のような状況だったと伝えた。

 一方、今では日本の大気汚染はもはや見る影もないことに驚きを示しつつ、「1980年代に中国を訪れた日本人は、大気汚染によって曇った日本の空に対し、中国の空の綺麗さに感動したものだ」と伝える一方、今では日中の空の美しさは完全に逆転してしまったと指摘した。

 記事は、日本が大気汚染を解決できた理由は、法律による厳しい排出制限のほか、公害や環境保護についての教育を実施したことが挙げられるとし、「日本は数十年にわたって努力した結果、ようやく大気汚染を解決できたのだ」と指摘した。

 中国の大気汚染の深刻さはかつての日本の比ではない。一部調査によれば、中国で大気汚染による死者は1日平均4000人に達しているとされる。PM2.5は非常に小さな粒子であるため、人の肺にまで達し、肺がんリスクを高めるものだ。大気汚染の解決に本格的に着手しても数十年はかかると考えられ、その間に中国では肺がん患者が急増するという事態が起きるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)