26日、近年中国では自動車が急増していることに伴い、交通違反や交通事故が多発している。各地の現地政府はさまざまな取り組みを行っているが、このほど広東省広州市が実施した交通違反取り締まりの取り組みが物議を醸している。写真は広州市。

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2017年1月26日、近年中国では自動車が急増していることに伴い、交通違反や交通事故が多発している。各地の現地政府はさまざまな取り組みを行っているが、このほど広東省広州市が実施した交通違反取り締まりの取り組みが物議を醸している。澎湃新聞網が伝えた。

広州市の交通警察は、今月23日「1年のうちに、信号無視や違法駐車、逆走を含む12種類の交通違反を5回通報し受理された人は、軽度の交通違反を起こした場合、点数の罰則を1回免除する。さらに、酒気帯び運転やひき逃げなど深刻な交通違反を通報し受理された場合は、1回の受理で罰則の免除を受けられる」と発表し、同日よりメール・SNS・スマートフォンアプリを通し通報を受け付けると述べた。

同市の取り組みに対しネットでは、「全国に広めるべきやり方」と賛同する声がある一方で、「理解できない。この理屈なら、汚職役人を5人告発したら通報者は犯罪を免除されるということになる」と賛否両論が聞かれた。

一方、中国の専門家では否定的な見方が強く、「このやり方は不適切。交通違反の通報を促すことは問題ないが、罰則を免除するやりかたは法的な根拠がない。交通警察は違反者に罰則を科す権利はあるが、通報を理由に罰則を免除する権利はない」「政府機関は法律を順守する必要があるが、このやり方は職権乱用の疑いがある」「仮に通報者が運転しながら通報していた場合、携帯電話を使用している状態と思われ違反行為に当たる。さらに、通報をめぐりドライバー同士のトラブルが発生する危険性もある」と複数の弁護士が同市の取り組みが不適切だと指摘している。(翻訳・編集/内山)