森村誠一原作の「ドラマスペシャル 人間の証明」(テレビ朝日系)が藤原竜也、鈴木京香ら豪華キャストで今春放送!/(C)テレビ朝日

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テレビ朝日系で、藤原竜也と鈴木京香が出演する森村誠一原作の「ドラマスペシャル 人間の証明」が、今春放送されることが分かった。

森村氏が'76年に発表した推理小説「人間の証明」は、一躍ベストセラーになり、現在までに単行本・文庫本で累計770万冊以上を売り上げ、'77年には岡田茉莉子・松田優作主演で映画化された昭和を代表する名作ミステリー。

森村氏は「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?」という西條八十の詩にインスパイアされ執筆を始めたといい、原作に通底している大きな核の一つは“母性”であり、その“母性”への郷愁である。

母親に捨てられた過去を持ち“母性”に対する不信を抱く刑事・棟居弘一良を藤原、家庭や地位、名声を守るために“母性”を捨てた美容家・八杉恭子を鈴木が演じる。

藤原は「本心を言えば、非常に面倒くさい役です(笑)。僕には、母性のことはよく分からない。ただ、『ジョニーの気持ちが僕にはよくわかる』というせりふがあります。棟居の中で母親が幼い頃に僕と父親を置いて去って行った、ずっとそれを抱えながら生きてきた孤独というものは理解して演じていかなければと思っています」と明かした。

鈴木は「恭子はものすごく興味深いキャラクターで、悪役ではあるんですが、女性としてどうしてもシンパシーを感じてしまう。きっと女優だったら誰もがやりたい役だと思います」と笑顔を見せる。

昭和49年。ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、一人の黒人青年が息絶える。麹町東署の棟居(藤原)らは青年が向かおうとしていた最上階で聞き込みを始めるが、そこでは高名な美容家の恭子(鈴木)のレセプションパーティーが開かれていた。程なく、殺された青年はジョニー・ヘイワードと判明するが、パーティー客に該当する人物はいなかった。その後の捜査で、ジョニーが死の間際に「ストウハ」という謎の言葉を残していたことが分かる。

藤原は「役者を何年やっていても巡り合えないだろうと感じたほど本当に欠点のない台本でしたので、それに忠実に、そして監督と共演者の皆さんと力を合わせていけば、また違う『人間の証明』という作品ができるのではないかと思っています」と語り、鈴木は「私が小学生の時に映画が大ヒットしました。映画では岡田さんのお母さんぶりが強烈で、印象に残っています。今回はその役をやらせてもらうということで、とても感慨深いですし、すごく楽しみにしております」と意気込んだ。

藤原と鈴木の共演は、大河ドラマ「新選組!」('04年、NHK総合ほか)以来の13年ぶりで、藤原は「京香さんとまた共演できることは非常に光栄です。八杉恭子という役は難しい役だとは思いますが、その京香さんを追い詰め、すべてを暴いていく刑事の役を緒形(直人)さんたちとやっていく撮影は楽しく、最後までしっかりとした芝居をしていけたら」と久しぶりの共演を喜んだ。

一方の鈴木は、「この13年で藤原君のどういうところが変わったのか、お相撲のがっぷり四つのように、しっかり向き合ってお芝居したい。久しぶりの共演で私の方が『ちゃんとやっていない』と万が一でも思われないよう、とっても身が引き締まるような思いです(笑)」と意欲を見せた。

また、棟居と共に行動するベテラン刑事に緒形直人、昔の恭子を知る老女役に草笛光子、捜査の全権を握る捜査一課のキャップ役に宅麻伸ら豪華キャストが出演。

殺人犯を追う刑事を描く“本格捜査ドラマ”であり、激動の戦後を必死に生き抜いた“一人の女性の数奇な一代記”であり、家族の絆と崩壊を描く“ホームドラマ”であり、“国境を越えた親子愛の物語”であることが原作の魅力となっている。

これまで設定等を変えてドラマ化されてきたが、今回は原作に忠実に終戦直後から'70年代の昭和を背景として、普遍的な訴求力に富むストーリーの映像化に挑む。

藤原は「今、またこの作品が映像化されるに当たって思うことは、過去の優れた戯曲を演じるときに感じることと同じで、時代とか社会情勢というのは、先に進むんじゃなくて結局同じ場所を回っているということ。この作品にもきっと改めてハマってしまう時代があって、それが今なのではないかと思います」と熱弁した。

鈴木は「ドラマ化の背景には、今の時代がまた弱いものが弱いままはい上がれないような、厳しい世の中になってきていることがあるのかなと感じます。この作品をどう見てもらいたいという思いよりもまずは『人間の証明』という小説があって、ドラマとしてもリメークされている作品があるということを、今回の作品を通して知っていただけたらいいなと思います」と期待を込めた。