フェミニスト運動家たちの象徴的な存在でもあったメアリー・タイラー・ムーアさん(2012年撮影)
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 米テレビシリーズ「メアリー・タイラー・ムーア・ショー(原題) / The Mary Tyler Moore Show」で名をはせ、映画『普通の人々』(1980)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたメアリー・タイラー・ムーアさんが、1月25日(現地時間)にコネティカット州の病院で、肺炎による心肺停止で亡くなったと The New York Times などが報じた。80歳だった。

 メアリーさんは、1936年にニューヨーク市のブルックリンで生まれ、その後カリフォルニア州に家族と共に移住。ダンサーになることを夢見ていたメアリーさんは、17歳のテレビCM出演で女優のキャリアをスタート。映画『オーシャンズ』シリーズの出演や『オー!ゴッド』の監督でも知られるカール・ライナーに見いだされ、テレビシリーズ「ディック・ヴァン・ダイク・ショー(原題) / The Dick Van Dyke Show」の出演で一躍国民的人気を博した。

 そして、1970年から1977年まで放送された「メアリー・タイラー・ムーア・ショー(原題)」でミネアポリスのテレビ局でプロデューサーを務めるメアリーを演じる。結婚せず、独立した女性であるこの役は、当時のフェミニスト運動家たちの象徴的な存在となった。

 このほか、『モダン・ミリー』『アメリカの災難』などの映画にも出演し、特に注目されたのがロバート・レッドフォードが監督した『普通の人々』。冷淡な母親役を務めたメアリーさんは、それまでのコメディー女優のイメージを払拭(ふっしょく)させ、ゴールデン・グローブ賞女優賞(ドラマシリーズ)を獲得した。近年は、動物愛護活動などでさまざまな場所に顔を出していた。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)