全国の絶品焼きいもを“野外”で食べる

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1年で最も寒いという「大寒」の時期に当たる1月23日(月)の朝。天気こそ良かったものの、品川駅に降り立つと吹きすさぶ風のおかげで痺れるような寒さだった。この寒い時期に、品川で「焼きいも」を「野外」で食べるイベント「品川やきいもテラス」が開催された。

場所は品川駅港南口から歩いて6分ほどの距離にある、品川シーズンテラスのイベント広場。歩いていく途中もビュービューと風が吹いている。こんな日に、しかも平日に、わざわざ焼き芋を食べにイベントまで人が出向くのかと半信半疑。しかし、イベント広場までたどり着くと、そこに待っていたのは何台ものやきいも移動販売カーと、それに並ぶ人たちの行列だった。

この日の東京における最高気温は6.4度。最低気温は2.3度。しかし、焼き芋の人気はそんな寒さなどものともしなかったようだ。

このイベントは日本全国の有名な焼き芋店が、1月23日(月)〜1月29日(日)の1週間、日替わりで出店するというもの(開催時間は10時〜16時 売り切れ次第終了 ※一部のお店は20時まで)。

もともとの主旨は、品川駅周辺地域におけるエリアマネジメント活動の一環ということだが、そこで「焼き芋」というコンテンツに目を付けたわけだ。近年の焼き芋屋さんはオシャレな進化を遂げており、ワゴンカーの見た目もかなり特徴的。さらにその種類、焼き方とお店ごとにこだわりを打ち出している。

さらに「焼き芋」はシェアする醍醐味ということもあり、多くの人が分け合いながら喜べる食べ物だというのもテーマに選ばれた理由だという。

今回出店した焼き芋屋さんは、主催者が実際に食べてみて「美味しい!」と感じたイチオシのお店に交渉したものだそう。さて、ここまできたら焼き芋を食べないわけにはいかない。早速いくつかのお店を巡ってみることにした。

「芋やす」(茨城県土浦市)は、つくばブランドでとても甘いお芋を提供。テレビでも取り上げられた有名店。無農薬・無化学肥料栽培のさつまいもを特殊な製法(特許取得済)でじっくりと焼き上げている。

「よっしーのお芋屋さん」(神奈川県藤沢市)は、種子島の名産芋を熟成壺焼きしていた。蒸し焼きにすると、芋から糸を引くほどの蜜が出てくるという。

そして、この日最も人気を集めていたのが、倉田屋(東京都北区)。創業96年というしっとり熟成芋が絶品とのこと。メディアで取り上げられた効果もあってか、とにかく長い行列ができていた。煉炭の火によって生の芋を焼き上げる「壺焼き芋」を販売している。
会場にはそれ以外にも様々なお店があり、どれも魅力的なおいもを販売している。そんな中、実際に筆者が焼き芋を買ってみたのが、以下の2店だ。

「HAPPY GATE」(山形県鶴岡市)は、ホイル焼き芋を販売。シルクスイートという、いかにも甘そうなお芋を買ってみる。食物繊維がたっぷりで、美容にも良いというところが個人的にグッド!

「SEAED」(神奈川県藤沢市)。こちらの「江ノ島神社焼き芋」は、いわゆる溶岩焼き芋。江ノ島神社に奉納した溶岩で焼き上げているという。果たして味に違いはあるのだろうか。

試食は冬の陽光が暖かい、会場から少し離れたベンチに移動。どちらの焼き芋もホカホカで美味しそう。

溶岩焼き芋は「マロンスウィート」という種類を選択。色は淡い黄色で、名前の通り栗のようなホクホクした口当たり! 美味しいうえに御利益もあるなんて、素晴らしい。

「HAPPY GATE」のアルミホイルに包まれたシルクスイートは、とても滑らかでしっとりしていて、さらに甘さも十分。これは3時のおやつに食べたくなる。会場が野外だからか、焼き芋の温かさが体に染み渡るようだった。

また、今回のイベントで変わっているのは、野外こたつが登場するという点だろう。こたつには将棋やオセロ、チェスにダイアモンドゲームやチョコレートパズルなど、様々なボードゲームを用意してくれている。ちゃんと風を考慮してマグネット式のものなどが手配されている。

こたつに入って焼き芋を食べながら、ゲームに興じられるというわけだ。日本の冬の楽しみ方、ここに極まれり。

ちなみに、この品川シーズンテラス、昨年末に大ヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のロケ地でもある。第5話で “新婚感”を醸し出すため、ゆりちゃん(石田ゆりこ)の会社近くでピクニックをしたみくり(新垣結衣)と平匡さん(星野源)。2人がハグをしたのがここ! 『逃げ恥』ファンはやきいもと一緒に、“ムズキュン”の追体験もいかがだろう。

大人気のイベントかつ、焼き上がりに時間がかかるため、会場では待ち時間が発生する場合も……。「品川やきいもテラス」の公式Twitter(@extreme_syussya)では、時間ごとの待ち時間をツイートしてくれているので、チェックして出かけよう。イベントを訪れたのは初日だが、圧倒的に「女子」が多かった。ご年配の方から、かなり若い層も会場に足を運んできており、焼き芋の持つ魅力を十分に実感した時間になった。寒い時期だからこそ、温かいものを分け合うことで、心も温まりたいものだ。

※この記事は、情報サイト「イベニア」編集部(取材:篠崎夏美)が執筆したものです。同編集部の許諾を得て掲載しています。