ワークライフバランスに満足している正社員はたったの22%しかいない。そんな悲しい調査結果が1月26日発表された。

エン・ジャパンがサイト利用者を対象にワークライフバランスについてのアンケート調査を行い、計1678人(男性:118人、女性1560人)から回答を得た。

ワークライフバランス改善のためには「仕事を減らす」

正社員派遣社員契約社員アルバイトのそれぞれに「現在のワークライフバランスはいかがですか?」と尋ねた。「良い」という回答は、派遣社員で47%と最も多く、正社員ではわずか22%。雇用形態別では最下位だ。

また、派遣社員契約社員アルバイトでは、いずれも「良い」が「悪い」を上回っているが、正社員のみ「悪い」(40%)が「良い」を上回ってしまった。

「勤務時間・勤務日数についてどう感じていますか?」という質問では、正社員以外の人たちはいずれも過半数が「ちょうど良い」と回答。しかし正社員では、「長い」と回答した人は56%もいた。

では、ワークライフバランスを改善するためには、どうしたらよいのだろうか。ワークライフバランスが「悪い」と回答した人に、どのようにしたら改善すると思うか聞いたところ、正社員では「仕事の割合を減らす」が66%となった。

そうか、仕事の割合を減らせばいいんだ、やったー!……となるわけもなく、仕事を減らせばワークライフバランスが改善するという当たり前のことをいかに実現するのかが課題ということなのだろう。

契約社員も派遣ほどではないがワークライフバランスは良好

一方、アルバイトでは「仕事の割合を増やす」と答えた人が48%となった。意外と、労働時間を増やしたいと考えているアルバイトの人が多いらしい。

「平均勤務時間・平均勤務日数」については、正社員契約社員では多くの人がフルタイムで働いているが、アルバイトの人では「4〜6時間未満」(37%)、「週3〜4日」(33%)という回答が最も多くなった。

つまり、正社員は勤務時間が長く、仕事の割合を減らしたいと考えている。逆にアルバイトの人は勤務時間が短く、仕事を増やしたいと考えているという結果になった。

この調査は毎年やっており、ワークライフバランス満足度で派遣社員1位になるのは8年連続だという。派遣社員最強だ。同社の担当者は次のように語っていた。

派遣社員の場合は、派遣会社に自分の条件に合った求人を探してもらうことができます。また派遣会社と受け入れ企業で雇用条件をきちんと擦り合わせており、派遣社員の満足度の高さにつながっていると考えられます」

契約社員も、派遣ほどではないが、勤務時間・ワークライフバランスともにちょうどよいと感じている人が多い。正社員の方も早急に色々改善していきたいところだ。

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