「貝と木の子の釜飯」(842円)と「貝賊蒸し焼き」(1598円)/炭焼と釜飯 にしむら

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疲労回復の効果が期待でき、栄養価の高さで知られる“貝”。とりわけ、赤貝、トリ貝などの寿司ネタは大阪では定番だ!今回は、そんな個性あふれる貝料理が堪能できる店を厳選して紹介。店のセレクトは、関西ウォーカーをはじめとする、雑誌やテレビで活躍するグルメライター、高田 強が担当。ラーメンに釜飯、そしてアヒージョと、個性豊かな3店がそろった!

【写真を見る】アサリのチャンジャやホタテの塩辛など「酒の肴盛り合わせ五種」(1058円)/炭焼と釜飯 にしむら

■ 業界に革命を起こしたアサリオンリーラーメン!

2013年4月にオープンするなり一躍人気店となった、大阪・十三の「くそオヤジ最後のひとふり」。貝スープオンリーのラーメン店で、島根県の醤油をメインに使った醤油ダレの評価も高い。「人類みな麺類」や「世界一暇なラーメン屋」など、系列店も大人気。

「あさりらーめん」(880円)は、スープはアサリでダシを取り、5種の醤油を合わせたタレを使用する。アサリのスープを炊き込みご飯にした「貝めし」(200円※数量限定)は、シンプルながら旨味が強い。

【貝によって味わいも変化!】アサリ以上に旨味の強い「はまぐりらーめん」(950円)は、醤油ダレも濃い!

【風味を出すため直前仕上げ】風味を出すため、寸胴で8割方作られたスープを直前に仕上げる。

「ブームになりつつある貝ラーメンですが、ウチなりの工夫もあるんで味に自信があります」と、店長の柳原隆之さん。

■ “ウラなんば”で出合える、貝と日本酒のマリアージュ

「炭焼と釜飯 にしむら」は、千日前道具屋筋商店街からウラなんばの中心地に続くエントランス的な存在。貝料理のほか、魚介のお造り、鶏の炭火焼きなどが楽しめる。また、朝の5時まで営業していることから2軒目、3軒目としての利用も多い。

「貝と木の子の釜飯」(842円)は、アサリやハマグリと、自慢の醤油ダレを加えたダシで炊き上げる。「貝賊蒸し焼き」(1598円)は、アサリやムール貝などに日本酒を加えて、土鍋で蒸し焼きにする。

【日本酒のアテも貝!】日本酒のおつまみも充実。写真はアサリのチャンジャやホタテの塩辛など「酒の肴盛り合わせ五種」(1058円)。

【カウンターに水槽を設置】カウンターには水槽があり、アサリ、サザエ、ムール貝などがぎっしり。焼きや鍋の貝はこの生けすから取り出して使用する。

「もっといろんな人に貝料理のおいしさを知ってもらいたい。気軽に来てほしいですね!」と、店主の西村昌洋さん。

■ さらなる可能性を広げる新スタイルの貝料理

スタイリッシュな店内で、貝料理を楽しむ専門店「貝料理専門店 ゑぽっく」。和や洋にこだわらず、貝にとってよりよい調理法をセレクトする。カウンターやテーブルには炭火台が設置され、目の前で焼かれる貝を味わえる。ワインや日本酒も豊富だ!

写真左から時計回りに、イタヤ貝のエスカベェッシュ、バイ貝と大根の旨煮など6種が味わえる「7種前菜盛りあわせ」(1620円)。プリプリの食感も魅力的な「大あさりの和風アヒージョ」(864円)は、細かく切ったアサリの旨味を感じる。「サザエの白ワインと和風アンチョビバター」(1080円)。コリコリのサザエは、アンチョビの塩分とバターの甘味が絶妙。「はまぐりの松茸のお吸い物仕上げ」(1080円)は、プリッと感のあるハマグリを、上品で透明感のある和ダシで楽しむ。

【ランチは貝ラーメン】ランチには「貝そばビアンコ」(900円)など、タレや麺にもこだわった本格派なラーメンが、3種以上そろう。

【貝は常時20種ほど】毎日のように新鮮な貝を入荷。生のタイラギ貝など珍しい貝も多く、入荷した貝は壁に掲示される。

「今までと違う貝の楽しみ方を提案してます。一度食べてみてくださいね!」と、調理主任の佐藤弘明さん。【関西ウォーカー編集部】