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千葉大学はこのほど、インフルエンザの発症を未然に防ぐ効果があると注目されているシナモンを使用したマスクの基本設計が完了したことを発表した。

今回、開発したマスクは、漢方薬にも含まれており、インフルエンザの治療に用いる桂皮(けいひ/シナモン)を使用。シナモンの香りの成分でもある「シンナムアルデヒド」は、口から飲用するよりも適切な量を鼻や口から吸入する手段の方が、インフルエンザ感染症に対してより高い予防効果を発揮することが明らかになっている。

「シンナムアルデヒド」は、呼吸器官の細胞内においてインフルエンザウイルスの増殖過程を阻害するため、インフルエンザウイルスの型種類に関係なく作用することが解明されているとのこと。従来型だけでなく、新型インフルエンザウイルスの予防対策にも期待できるため、その応用可能性についても検証を進めていくという。

同学では、今後マスクの商品化に向け、使い心地や副作用を確認することを目的に、臨床試験を実施する。対象は、「20歳以上で、日常的にマスクを長時間使用できる」「気管支喘息(ぜんそく)や重とくな呼吸器疾患がない人」「桂皮(シナモン)アレルギーではない人」「妊娠中または妊娠の可能性のない人」のすべての条件を満たす人。

臨床試験の内容は、1日8時間、4週間連続でシナモンの成分が含まれるマスクを使用し、使い心地や体温・体調などを日記に記録するというもの。募集人員は50名で、期間は平成29年3月までを予定。なお、来院時の交通費、駐車料金は各自負担となる。謝礼金はなし。

研究代表者の並木准教授は、「このマスクが将来、多くの方の健康を守ることを期待するとともに、科学的な有用性を示せればと考えています。さらに、多くの今までに見過ごされてきた漢方薬に用いられている成分の再評価につながればと考えています。」とコメントしている。

(フォルサ)