23もの人格を持つ男を演じたジェームズ・マカヴォイ

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 映画『X-MEN』シリーズのジェームズ・マカヴォイが、新作スリラー『スプリット』(5月12日日本公開)について、M・ナイト・シャマラン監督とアニャ・テイラー=ジョイと共に、1月18日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

 ある日、3人の女子高校生が男(ジェームズ)に拉致され、地下に監禁される。少女たちは、大人から子どもまで23もの人格に入れ替わる男をだまして、脱出を試みようとするが、彼女たちの前に最も危険な“24人目”の人格が姿を現す……。監督・脚本は『シックス・センス』などのM・ナイト・シャマラン。1月20日〜1月22日の全米ボックスオフィスランキングで見事初登場1位を記録した。

 映画『インシディアス』『パラノーマル・アクティビティ』シリーズなどのホラー作品を手掛けた敏腕プロデューサー、ジェイソン・ブラムと『ヴィジット』に続いてタッグを組んだシャマラン監督は、「個人的にジェイソンの作品のテイストが気に入っている。僕にとって彼は、兄貴のような存在だ。これまでのプロデューサーは、撮影方法や撮影日数、キャスティングにも口を出してくるが、ジェイソンは、僕が撮影に関して何か不明瞭なことがあったときに、的確なアドバイスをくれるタイプ。彼は心配性な僕を落ち着かせてくれる」と良いタッグが組めたことを明かした。

 監禁された女子高校生の一人を演じたアニャは、目の前でさまざまな人格に入れ替わるジェームズを前に、どのように演じていたのか。「それぞれのテイクごとに、ジェームズもわたしもアプローチを変えながら演じたわ。たとえば彼が、その前のテイクとは異なったエネルギーを出すと、わたしもそれに合わせるの。まるで彼とダンスをしているような感覚だったわ。幸運だったのは、撮影前に1週間のリハサールがあったことだった」と答えた。撮影前に十分な時間を得たことで、多くの緊張感のあるシーンを乗り越えられたようだ。

 解離性同一性障害という難役に挑んだジェームズは「ある人格では恐怖で観客を突き放し、ある人格では共感や同情を誘って、観客の心を引き戻してくることもある。つまりスクリーン上の女子高校生たちも、観客の間でも、僕が演じるキャラクターを嫌うか共感するか、葛藤が起きるんだ」と語った。そしてその葛藤が、観客を引き付ける魅力になっている。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hoski)