中国メディア・中国経済網は25日、昨年1年間で中国において発生した自動車のリコール案件のうち、対象台数の6割以上を日系ブランド車が占めていたとし、専門家が日系メーカーの品質管理に問題があると分析したことを報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・中国経済網は25日、昨年1年間で中国において発生した自動車のリコール案件のうち、対象台数の6割以上を日系ブランド車が占めていたとし、専門家が日系メーカーの品質管理に問題があると分析したことを報じた。

 記事は、国家質量監督検験検疫総局が発表したデータで、2016年に中国国内で1133万1565台の自動車がリコール対象になり、中でも日系の10ブランドで全体の64.91%にあたる合計735万5680台のリコールが発生したと紹介した。

 そして、ブランド別に見たリコール台数ランキングでは、ホンダが年間販売台数の3倍を上回る約384万台でトップとなり、トヨタも約126万台で3位に入ったと説明。このほか、マツダが4位、日産が8位、レクサスが9位、三菱が10位と、10位までに日系の6ブランドが入ったことを伝えている。

 そのうえで、北京大学経済学院副教授でマーケティング専門家の薛旭氏が、自動車販売台数の増加とともに消費者の権利保護意識が高まったこと、社会監督体制や法律法規が整備されたことから全体的にリコール台数が増えたと解説したことを紹介。また、日系車のリコールは主にタカタ製エアバッグに関連するものとの分析がある一方で、薛氏が「日系ブランドがデザインや品質管理の面において、特に中国本土での管理が著しく不足していることを示すもの」とし、「高齢化や優秀人材の減少によって企業管理文化が弱まり、合弁企業の製品の品質管理に問題が出るようになった」と論じたことを伝えた。

 専門家の分析に対し、中国のネットユーザーからは「リコールは悪いことではない」、「日系企業は少なくともリコールしているではないか」、「リコールは企業の責任」など、日系企業の誠意を評価するコメントが目立った。また、「リコールの少なさから見て、中国国産ブランドはもはや世界の巨頭を追い越して、自動車の品質管理世界一になった」という皮肉とも思われる感想も見られた。

 一番いいのは、厳しい製造管理、品質管理によって不具合のリスクを消し、リコールを発生させないことだ。次にいいのは、不具合のリスクを発見したら迅速かつ誠意ある措置を取ること。悪いのは、実際にトラブルが生じるまでリスクを発見できないこと。そして最悪なのは、リスクの存在を知りながらリコールなどの措置を全く取らないことだ。リコールが多いのも消費者にとっては不安だが、極端にリコールが少ないのも不安要素となり得るのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)