目標達成には“スタート日”も重要! 「時の運」が味方につくベストタイミング
新年、何か目標をたてましたか?
「一年の計は元旦にあり」と、手帳や携帯のメモに書き込んだ人も少なくないかもしれませんね。
でも、2007年のイギリスの研究では、元旦に目標を立てた人のうち、それを達成できた人はわずか12%という結果が出ているそうです!
やはり、目標を達成するということはそれほど難しいことなのでしょうか?
実は、この目標を達成できるかどうかの裏側には、「運」や「時の力」が影響しているというのです。
『いつ始めればいいか? 願いがかなう・目標が実現する「運のいい日」がわかる本』では、著者の柳川隆洸さんが自らの経験も交えながら「運のいい日」を味方につける「タイムディレクション」の方法について教えてくれています。
本書にそって、今年立てた目標を実現させるべく、「運」を味方につけちゃいましょう!
物事を始めるにはそれにふさわしい時がある
柳川さんは、占星術をビジネス活動で活用し、「古代からの知恵である占星術が人生とビジネスを発展させてくれる優良なツールである」としてサービス提供を開始。著名人や経営者など1000人以上のコンサルティングを行っています。
そこで重要視しているのが、「時の力」。目標を設定するのには、「それにふさわしい時」がある、というのです。
たとえば時代劇などで見かける光景ですが、大名が「敵国にはいつ攻め込むのがよいか?」と軍師に尋ねる場面。当時の軍師は星の動きも見て「良き日」を判断していたそうです。
もっとなじみがあるものとしては、大安や仏滅などの「六曜」。結婚などのお祝いごとは、できるだけ大安の日を選ぼうとしますよね。
これらは、「時の力」を借りて、人間の力だけでは実現できないような大事も成し遂げることができるという、昔の人々の知恵の名残だといいます。
では、こういった「時の力」を味方につけられる物事のスタート日はいつなのでしょうか?
目標を立てるのは元旦ではなく春分が最適!
実は、目標を立てる日にふさわしいのは、元旦ではないのだとか。
柳川さんによれば、目標を定めるのに最良の日は、「春分の日」。3月20日もしくは21日になります。
春分は、昼と夜の時間がちょうど同じになる日。1年の季節は春分から始まり、最も昼が長い夏至を通過し、秋分でまた昼と夜が同じになり、冬至で夜が一番長くなり、春分に戻るというサイクルになります。
春分はちょうどゼロポイントであり、陰陽のバランスがとれている中道の瞬間。真っ白なキャンバスのようなものなので、これから何かを始めたい人が目標を描くのに適したタイミングなのだそうです。
現在世界共通で使われているのは1月1日を元旦とする「グレゴリオ暦」。これは、もともと宗教的な要素を中心に作られた人工の暦なので、自然のサイクルとは関係ありません。
「春分」を1年の始まりとして生活の中に取り入れることで、本来の自然のリズムに乗った生活ができるというのです。
「春分」で立てた目標は、3ヶ月ごとに振り返ります。「夏至」で目標に応じた発展と成長を目指し、「秋分」で半年間の自分磨きの結果を確認し、社会に役立てる方法を考え、「冬至」で秋分で出た結果の定着をはかる、といった具合です。
大事なのは、季節の切り替えを意識すること。そして、季節の切り替えのタイミングで春分のとき立てた目標を確認して振り返る、ということ。
自然界の大きなエネルギーに乗ることができれば、より生きやすい人生を歩めるそうです。
毎月の新月の日にも細かな目標設定を
春分からはじまる1年の年間計画はスパンが長いので、さらに1ヶ月サイクルでモチベーションを維持することも大事です。
1ヶ月の始まりは1日ですが、これもグレゴリオ暦での話。自然界の流れに乗るためには、意識したいのは「新月」と「満月」です。
太陽の前に月がちょうど重なって、地球から月が見えなくなる天体現象が「新月」。占星術的な観点では、太陽は「人生の目的や目標」、月は「心や感情」を表すそうです。なので、新月のときは「太陽が抱えている人生の目標を、心である月に書き込んでいる状態」と考えられています。
新月は1ヶ月のスタートの日として目標を掲げ、スタートするのに最適な日というわけです。
そして、新月の14日後には満月になります。こちらも西洋占星術の観点では、「新月のときに掲げた目標に対する結果が出る時期」とされています。
ちょうど、春分と秋分のような関係ですね。
新月のときに目標を掲げ、満月に向かって目標の実現に向けて行動し、満月で出た結果をもとに次の新月までにさらなる改善案を実行し、次の新月でまた新たな目標設定……そんなサイクルを意識してみてくださいね。
新月の時期の星座も目標設定に取り込んで
さらに意識したいのは、この新月が訪れる時期の星座です。
地球は太陽のまわりをおよそ1年で一周します。
その太陽が1周する間を12等分し、それぞれに星座を当てはめたものが12星座です。新月も1ヶ月に一度発生するので、牡羊座の間に新月になったら、次の新月は牡牛座の時期です。
目標を設定するときは、たとえば新月が乙女座のときに起きるとしたら、「乙女座の意味合いが含まれた目標」を立てると、より宇宙のリズムに合った目標設定ができます。
以下は、星座別のテーマです。目標を立てる際の参考にしてみてくださいね。
・牡羊座(3月21日〜4月19日)の新月:新しいスタート、独立、創作、企画
・牡牛座(4月20日〜5月20日)の新月:お金、五感の満足、才能の発掘、維持継続
・双子座(5月21日〜6月21日)の新月:知性、勉強、会話、旅行
・蟹座(6月22日〜7月22日)の新月:家庭、家、育成、共感
・獅子座(7月23日〜8月22日)の新月:創造する、楽しむ、趣味、ロマンス
・乙女座(8月23日〜9月22日)の新月:作業的な仕事、健康管理、整理整頓、実用的な技能
・天秤座(9月23日〜10月23日)の新月:人間関係、コミュニケーション、調和、出会い
・蠍座(10月24日〜11月21日)の新月:人との深い関わり、マニアック、融資、プレゼント
・射手座(11月22日〜12月22日)の新月:グレードアップ、海外旅行、精神性の向上、習い事
・山羊座(12月23日〜1月19日)の新月:ビジネス全般、目標達成、ステータス、安定
・水瓶座(1月20日〜2月18日)の新月:夢、改革、友情、新しいこと
・魚座(2月19日〜3月20日)の新月:想像力、優しさ、スピリチュアル、ボランティア
それでも目標が実現できないときは?
今までの内容を踏まえて目標設定を行ったとして、いつまで経っても実現の気配がない場合はどうしたらいいのでしょうか。
その場合は、「本当にその目標を実現したいと心から思っているのか、自分自身に問いかけてみて」と柳川さんは言います。さらには、「自分が変化することを望んでいるのかどうか」。
目標を達成するには、まず自分が、その目標を達成するのにふさわしい人間になっている必要がありますが、その変化を心の底で拒否している可能性があるというのです。
たとえば、「収入を増やしたい!」と目標を書いた場合、今の自分の環境でそれを実現させようと思ったら、子育ての時間を減らして、より多くの時間を労働にあてなければならないとします。
でも、心のどこかで「子どもに向き合う時間は減らしたくない」と思っていたとしたら、目標は実現しづらくなります。
その場合、目標を「具体的+欲張り」にしてしまっていいのです。「子育てにかける時間を減らさずに収入を増やす」という目標にすると、より自分の気持ちに合った目標なので、実現力があがるそうです。
肝心の目標設定において重要なのは、心にしっくりきて、ワクワクする情景が広がり、そのための変化なら喜べるもの。そうでないと、いくら「時の力」にバックアップされていても、効果は現れにくいと柳川さんは警鐘を鳴らしています。
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いかがでしたか?
『いつ始めればいいか?願いがかなう・目標が実現する「運のいい日」がわかる本』では、占星術による「運のいい日・悪い日」の見極め方がさらに詳しく書かれています。
元旦に掲げた目標でも、新たな目標でも構わないので、まずは「春分の日」や「新月」を意識して設定してみてください。
自然のサイクルに乗って、「時の力」を味方につけた1年が送れるはず!