『キセキ −あの日のソビト−』で共演した松坂桃李と菅田将暉

写真拡大

GReeeeNの「キセキ」が誕生するまでを描く青春映画『キセキ −あの日のソビト−』(1月28日公開)で、W主演を務めた松坂桃李と菅田将暉にインタビュー。同じ事務所の先輩後輩であり、固い信頼関係の下で兄弟役を演じた2人は、心から競演を楽しんだようだ。

【写真を見る】美男子の兄弟!劇中の松坂桃李と菅田将暉/[c]2017「キセキ -あの日のソビト-」製作委員会

GReeeeNといえば全員が歯科医師免許を持ち、“歯医者”と“歌手”という二足のわらじを履いて活動する覆面ボーカルグループだ。自身の挫折を経てGReeeeNのプロデューサーとなるジンを松坂が、ジンの実の弟でGReeeeNのリーダーとなるヒデを菅田が演じた。

本作ではグループ結成の道のりが明かされるが、松坂は脚本を読んだ段階でとても感銘を受けたそうだ。「映画として成立する面白さがたくさんあったので、これが実話として存在していることにとてもワクワクしました。」

菅田も本作のエピソードに心惹かれたと言う。「いまの時代、ミュージシャンなのに自分たちが表に出たライブをせず、曲の力だけで成り立っているのは本当にすごいこと。その真剣勝負感と、その裏側にある家族や兄弟のとても素敵なお話を聞いて、すごく納得させられました」。

以前『王様とボク』(12)でもがっつり共演している2人。松坂は菅田と兄弟役を演じてみて「改めて楽しさが倍増しました」と声を弾ませる。「『王様とボク』の頃はそんな楽しさを感じる間もなく終わった気がするんですが、今回いっしょにやってみて、普段の現場では味わえない楽しさを感じました。それは、菅田とでしか経験できないもので、“ドン”と来る感じなんです」。

菅田も「僕も“ドン”と来ました」と感慨深い表情を浮かべる。「桃李くんは直属の先輩ですし、僕は東映で『仮面ライダーW』のオーディションを受けて役者業が始まったから、常に僕の目の前には桃李くんの背中があったんです。今回の撮影は特別な時間でした。2人でケンカをするシーンはすごくパワーが強くて、アザが残ったのでさえうれしかったです」。

いまや2人とも飛ぶ鳥をも落とすような勢いの活躍ぶりだが、その分乗り越えるハードルも高くなっているに違いない。2人はぶち当たる壁をどう乗り越えてきたのだろう。松坂は「本当に壁だらけです」と穏やかに微笑む。

「でかい壁があったとして、壁はいつまで経っても大きいままだから、自分が変わって乗り越えるしかないかなと。だから毎回ぶち当たった時には『とにかくやってみる』ということだけです。むしろ自分のなかで『どうしよう…』と、あまりイメージが湧かないことの方が面白いのかも。とにかく毎回いままで経験したことを出し惜しみすることなく常に全力で出す感じです」。

菅田も大いにうなずく。「何をもって壁とするかですね。それは自分の尺度でしかないし、簡単なことも難しいことも実は地味な作業の積み重ねでしかないし。見方を変えれば、面白く見えてきたりするから、壁だと思っている自分がいちばん壁なんですよ。だからそこでやるのを躊躇したりして、可能性が減ることだけは避けたいなとは思っています」。

切磋琢磨し合いながら、真摯に俳優道を歩んでいる松坂桃李と菅田将暉。『キセキ −あの日のソビト−』では共に熱いライブシーンにもトライし、また俳優としてのフィールドを広げているので乞うご期待。【取材・文/山崎伸子】