為替王氏

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トラリピとは、一度発注すると設定した条件で何度も繰り返し発注し続けてくれる自動発注機能。「1円下がるごとに買い、買った価格から1円上がったら売る」といった設定をすると、相場が動くことで効率よく利益を狙うことができるトラリピだが、どう使えば利益を出せるのか。外資系金融機関で資産運用業務の経験もある為替王氏が教えてくれた。

◆どんなトラリピ設定がオススメ?

 2016年は、イギリスのEU離脱決定ショックにより、ポンドが暴落しました。このような突然急変するリスクが最も小さいと考えられるのは米ドル/円なので、迷ったら米ドル/円でいいと思います。また、トラリピは「スワップ」も大きな収益源になります。スワップ収益も欲張りたいなら、豪ドル/円やNZドル/円もオススメです。

 スワップ利回りが現在、最も高いのはトルコリラ/円ですが、新興国ならではの政治リスクなども比較的高いので初心者には積極的にはオススメしませんが、慣れてきたらそのような通貨に分散するのも考えられるでしょう。

 トラリピの設定は、自分が用意できる元手資金に左右されます。米ドル/円でトラリピを仕掛けるなら、まずは10円幅、例えば100〜110円などでいいかと思いますが、余裕があれば20円幅で95〜115円の範囲で設定できればベターだと思います。

 購入する通貨数は、基本は1000通貨ずつ。トラリピは仕掛けを分散することにメリットがありますので、10銭間隔で5000通貨仕掛けるよりも、2銭間隔で1000通貨ずつ仕掛けるほうがオススメです。

 利益確定幅については、私の過去の検証において、仕掛けの間隔よりも少し伸ばしたほうが成績は向上するケースが多いことがわかっています。仕掛けを50銭間隔で設定するなら、利益確定は55銭や60銭にするのがいいでしょう。

◆2017年の相場はどうなりそう?

 2016年は米大統領選以降、急速に円安が進みました。今回に限らず、円安が進んでいる状況で、「もうあまり円高にならない」と決めつけて、狭い範囲にたくさん仕掛けてしまうケースが多く見られます。そんなときに限って急落し、戦略が破綻する失敗例が少なくありません。2017年もまた「100円を割れるほど円高になるかもしれない」というように、万が一のケースも想定しておきたいですね。

◆トラリピを使うときの注意点は?

 とにかく「無理しない」「焦らない」ことが大事。「1年で2倍に増やそう!」などと思わないこと。今45歳の方なら、資金100万円でトラリピを始めて、65歳までの20年間、年率30%くらいのペースで頑張って複利で増やし続けたとします。その場合、退職時に1億9000万円になります。少額の資金でトラリピ運用を続けた場合でも、老後は遊んで暮らせるくらいのお金を貯められる可能性があります。ぜひ長い目で、焦らずゆとりをもってコツコツ頑張ってほしいと思います。

【為替王氏】
外資系金融機関で資産運用業務を経験。将来は、欧米の最先端金融技術を生かし低手数料ファンドをつくることが目標。

― [ほったらかしFX]トラリピの極意 ―