100kWの急速充電器も登場! 日本に本格的なEV時代の到来を予感させるEV・HEV駆動システム技術展

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新たな充電器メーカーの出展も見られた技術展

国内のCHAdeMO(チャデモ)急速充電器設置数は7000台に到達し、順調にその数を増やしていて、最近は展示会などで新たな急速充電器が登場することもなく、落ち着いた感があった。

しかし、今回の「第8回 EV・HEV駆動システム技術展」(1月18日〜20日/東京ビックサイト)では久しぶりにEV用急速充電器の新型モデルの出品や新しいメーカーの出展が相次いだ。

最初に紹介するのは、累計100万台以上の産業用充電器の販売実績を持つシグネットシステム。韓国に本拠を置く、現在世界第3位の充電器メーカー(日産自動車がEV充電器事業から撤退しているので、事実上世界第2位の充電器メーカーと言える)である。

シグネットシステムは、新たにシグネットEVという急速充電器専門設計製造会社を立ち上げ、丸紅商事を通じてEV用急速充電器の日本国内への投入をもくろむ。今回この展示会で登場したのは、チャデモ・コンボ(CHAdeMO/CCS1)両方対応可能な2台の急速充電器。

FC20K-CCはコンパクトな壁掛けタイプの20kWタイプの急速充電器。そしてもう1台のFC100K-CCもコンパクトなモデルとなっているが、じつは100kWモデルである。国内のチャデモ充電器が最大50kWモデルであるのに対し、倍の出力を備えているのだ。

これはチャデモ規格の進化も見越した仕様であるという。1基で2台のクルマに接続可能なので、国内では2つの接続プラグをともにチャデモにすることになり、現行バージョンのチャデモ規格採用のEVでも2台同時接続でフル充電が可能になるだろう。

国内充電器メーカーでも、動きがある。ニチコンは、既存のEV用急速充電器をほんの少し出力アップしたモデルを昨年夏にリリースしており、今回その実機を展示した。この新モデルは、既存の20kW、30kWモデルの5kWアップモデルとなる25kW、35kWモデルである。

ともに既存モデルよりも省スペース化(既存モデル比17.0%減)、容積も既存の326から294リットルに削減。待機電力は80%以上削減するなど効率を高めている。さらに、出力をアップしたことで充電時間を15%〜20%短縮(30kWh容量車両充電時)することができる。

キャッシュレス決済の技術を持つイスラエルのNAYAX。その子会社であるEVmeterは、さまざまなキャッシュレス決済が可能なEV充電器を登場させている。EVmeterは、既に確立しているクラウドベースのソリューションを使用してユーザーの利便性と利用促進を図ることができるとしている。
新たなEV車の参入とともに、EVインフラの整備もさらに進み、日本国内のEVシフトもより加速しそうな雰囲気となってきた。