Photo:The New York Times/AFLO

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 1月20日、アメリカでドナルド・トランプ大統領が誕生しました。選挙戦で過激な発言が目立ったことから、トランプ大統領に対しては好き嫌いが分かれるものと思います。しかし、彼が就任式で行った演説は、短く、分かりやすく、率直に、アメリカ再建にかける、熱い思いが語られたものでした。組織改革や意識変革に取り組むビジネス・リーダーにとって、参考になる点が多々あります。主義主張を脇において、「疲弊した国の再建に取り組むリーダーのスピーチ」として解説したいと思います。

 テレビやビデオの日本語同時通訳では、言葉のエネルギーが伝わりにくいと思います。本稿では、実際のスピーチ原稿を意識して段落をまとめ、句読点でリズムを整えた翻訳を文末に添付します。世界を変えるトランプ演説を、ぜひご自身の目で読んでください。

異色の就任演説

 今回のトランプ大統領の就任演説は、3つの点でこれまでの大統領就任演説に比べて異色でした。

 第1に、格調高い文学的なレトリックを極力控えて、平易な分かりやすい言い回しでスピーチを行った点。第2に、選挙戦で対立した相手候補支持者との融和を図るというよりは、疲弊したアメリカの内陸部の中間層にターゲットを絞ってメッセージを届けた点。そして、第3は、目指すべき理想を語るというよりは今後の改革のビジョンを示し行動を呼びかける、「アメリカ国家再建宣言」とも言える具体的な内容だったという点です。

 トランプ大統領は、どんな相手でも理解できる平易さ、注意力を持続して聞くことができる長さを意識して、短く、コンパクトに思いを語りました。具体的な政策の柱は、同じ日にホワイトハウスのホームページに掲げた6つのイシューで示すことを意識したのではないかと思います。

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