日本フードサービス協会(JF)が25日に発表した外食産業市場動向調査の結果によると、2016年通年の外食売上高(全店ベース)は前年比2.8%増となり、2年連続で前年を上回った。特に「ファーストフード」の伸びが著しく、同6.0%増となり4年ぶりに増加に転じた。一方で「居酒屋」は同9.2%減となり、8年連続の減少となっている。

 今回の調査結果は、JF会員社を対象とした月次外食産業市場動向調査の2016年1月〜12月の集計結果を基に、新規店を含めた「全店データ」の業界全体・業態別前年同月比を算出し、年間動向の指標としてまとめたもの。

 業態別にみると、ファーストフードの中でも特に「洋風」が売上高を伸ばしており、前年比9.7%増。「和風」は同4.9%増、「麺類」は同3.7%増といずれも前年比プラスとなった。「ファミリーレストラン」はここ数年外食市場を牽引してきたが、2016年は同0.4%増でほぼ横ばい。「パブ/居酒屋」は、「パブ/ビアホール」が同1.3%増となったが、「居酒屋」の売上高が大きく落ち込んだため、合計としてみると同7.2%減となった。「ディナーレストラン」は同4.3%増、「喫茶」は同1.2%増と、いずれもプラス圏を保っている。

 気になるのは居酒屋の元気の無さ。売上高が前年比マイナスとなるのは8年連続となり、他の業態と比べても伸び悩みが目立つ。売上高以外の数値においても、店舗数で同8.1%減、客数で同7.9%減、客単価で同1.4%減となっている。特に店舗数、客数の減少幅が大きい。

 忘年会シーズンである16年12月においても、居酒屋の売上高は前年同月比4.8%減、客数は同4.0%減、客単価は同0.8%減と不調だった。日本フードサービス協会によれば、忘年会の宴会数は前年を超えたものの、個人客の数が伸びなかったという。