拘束された人権弁護士らは薬物注射などの拷問を受けていることが明らかになった(Centophobia/flickr)

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 中国当局が2015年7月9日に行った人権派弁護士の一斉拘束、いわゆる「709事件」で拘束され弁護士の謝陽氏が当局から残酷な拷問と虐待を受けていることがこのほど分かった。中国の一部の市民は微信や微博などの交流サイト(SNS)で、当局に対して抗議活動を行い、謝氏の早期解放を呼び掛けた。

 謝陽氏の弁護を担当する陳建剛弁護士は1月19日、自身のブログで『謝陽との面会筆録』(中国語:会见谢阳笔录)を投稿した。投稿の中で、陳弁護士は1月4日と12日に、湖南省長沙市第二看守所で謝氏と面会した際、謝氏が口述した拷問の詳細内容を明らかにした。

 陳弁護士によると、中国警察当局が「国家政権転覆煽動罪」で謝陽氏を秘密に拘束していた期間中(15年7月11日から16年1月8日までとされる)、謝氏に自白を強要し長時間の取り調べと拷問を行った。また暴行や罵倒、煙で燻す、睡眠を許さず、謝氏の妻子の人身安全で脅かし、毎日20時間以上「吊吊椅」との拷問道具に座らせられるなどの拷問を行われた。精神的なダメージにより謝氏は数回自殺しようと考えたという。

 中国の人権問題支援情報サイト「維権網」(22日付)によると、国内の多くの市民は陳弁護士の投稿に関心を寄せ、SNS上で当局への抗議活動を広げた。「拷問を反対、謝陽に注目せよ」とのプラカードを持った自撮り写真をSNS上に掲載し、謝氏への声援を行った。

 また、同サイトの23日付の報道では、上海市で十数人の市民が市中心部にある人民広場で横断幕を揚げ、当局に対して直ちに謝陽氏への拷問を停止し、一日も早く釈放するようと呼び掛けた。

 一方、陳建剛弁護士は23日米国メディア「VOA」の取材に対して、「法的責任と道徳的責任を感じ、国際社会や国内国民に対して、謝陽氏が当局から拷問と虐待を受けている真実を伝えるべきだと考えた」とコメントした。

 「VOA」の報道によると、謝陽氏の妻の陳桂秋氏は19日、夫への拷問で当局警察部門責任者を追及するため、インターネット上で新たな告訴弁護団を募り始めた。20日には約70名の弁護士が応募したという。

(翻訳編集・張哲)